|Supreme シュプリーム|とは、ジェームス・ジェビアが創業したスケートボードシーンから生まれたブランド。
多くのブランドとコラボレーションを行い、世界に最も影響を与えたブランドのひとつとも言われる。
しかし、デザインはシンプルで、なぜこんなにも影響を与えるブランドになったのか?が分からない人も多いのではないでしょうか。
歴史から、ロゴ・人気アイテムや歴代のコラボレーションしたブランド一覧まで徹底解説をします。
INDEX
|Supreme|
歴史
スケーターの為の「最高」が
世界を席巻した歴史
創業者ジェームス・ジェビアは、「自分自身が理想とするスケートショップがニューヨークに無い」という思いから、ショップを立ち上げ、そのオリジナルブランドとして|Supreme|をスタートさせる。
つまり、スケーターにとっての「最高」を目指して立ち上げ、世界中に影響を与えるブランドまで登りつめたのだ。
そんな|Supreme|がどうして生まれたのか?歴史を紐解きます。
|STUSSY|を通じて「最高」のスタート
|Supreme|創業者のジェームス・ジェビアは、イギリス人の両親の間にアメリカで生まれるが、1歳の時にイギリス・ウエスト・サセックスに引っ越す。
19歳の時にアメリカに戻り、ニューヨーク州ソーホー地区にあるスケートショップ「Parachute(パラシュート)」に就職。そこで先輩|UNDEFEATED|創業者エディ・クルーズと働くなど、アパレル小売を学び、センスを研ぎ澄ませていった。
1989年には自分のお店「UNION NYC」をオープン。
自分の故郷であるイギリス発のブランドを中心に陳列するが、その中に西海岸生まれの|STUSSY|もセレクト。
ニューヨークで初めて取り扱ったショップとしても知られるようになる。
それにより、|STUSSY|創業者のショーン・ステューシーと知り合い、1991年にニューヨークに出店する際にマネジャーをお願いされる。それから3年の間は彼と提携する事となる。
イギリスの国営TV局BBCの番組で特集されるほどの関心を集める。当時、NYのストアマネジャーとしてインタビューに応えるジェームス・ジェビア。
「コレクターは多いですね。たとえばこれは10種類あるけど、全色買っていく人だっている」と回答した。
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|Supreme|の誕生
ジェームスは、「自身が思い描く最高のスケートショップがニューヨークに無い」と思い、スケーターの為のショップを考える。
そこで、当時付き合っていた彼女と店名について色んな名前を書き出している時に、「Supreme」という言葉が出てきた時に「いい感じだな」とした感じで決定した。
商品は、|ZOOYORK|などの東海岸のスケーターブランドを中心にセレクトし、オリジナルブランドである|Supreme|も展開。
ショップ「Supreme」の様子が分かる動画。高い天井と当時は珍しいスケートを中心にした品揃え。
ロゴのフォントは「Futura」を使うが、それはアメリカの女性アーティストのバーバラ・クルーガーの有名な作品からインスパイアされたものである。
フランスの哲学者ルネ・デカルトの名言「I think therefore Iam(我思う、ゆえに我あり)」をパロディしたアート「I shop therefore I am(我買う、ゆえに我あり)」
|Supreme|がスタートするが、まだあくまでひとつのショップに過ぎなかった。
しかし、ある事がきっかけで多くの人に知られるようになる。
初期のスタッフであるプーキーが、ジェームスから渡された1万枚のステッカーをニューヨークの街中に貼り付けたのだ。
このプロモーションは、NEW YORK TIMESで特集されたりと話題となる。
さらに、当時の街中で展開されていた|Calvin Klein|のポスターにステッカーを貼る。これには|Calvin Klein|側から抗議を受けますが、知名度をあげる結果となった。
日本での大ヒット
日本では一部のスケートショップにスケートブランドとともに一緒に置いてあるだけで知名度は低かった。
しかし、1996年に有限会社ワングラムが正規代理店となり、PR担当の惠比壽久雄氏がブランディングを勢力的に実施。
当時の裏原ブームのメンバーに|Supreme|を着てもらう事により、認知を高めていく。
特に|realmad HECTIC|のスケーターのヨッピー(江川芳文)は自分のショップでも取り扱いながら、PR活動をしていた。
更には、当時飛ぶ鳥を落とす力で活躍していた俳優・窪塚洋介も雑誌やTVで着用。
カリスマ達が着ている姿を見て日本のファッションフリーク達はこぞって購入した。
その勢いは本国の人気を上回るほどだった。
そして、第2号店を代官山店にオープンさせた。
その後も国内での展開には力を入れ、全世界にある半分の6店舗が日本にある。
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|Supreme|
年表
スケーターショップから始まり、
世界一のアパレルブランドになるまでの軌跡
'1989
「UNION NYC」
設立
ニューヨークのソーホー地区で創業。
ニューヨークで初めて|STUSSY|をセレクトする等、
ストリートウェアを発信しつづけるセレクトショップの原点とされた。
'1991
「STUSSY NYC」
オープン
|STUSSY|がニューヨークに進出する際に知り合い、意気投合。
ショーン・ステューシーが依頼し、快諾。その関係は3年間続いた。
'1994
|Supreme|
スタート
ラファイエットにある古いオフィススペースに1号店をオープン。
元々は、スケートショップとしてオープン。
|ZOO YORK|や|VANS|等をセレクトしており、
オリジナルとしてSupreme名義でTシャツなどを出していた。
'1998
2号店・代官山
オープン
2号店には、裏原系が大ブームだった日本を選ぶ。
1996年から有限会社ワングラムが正規代理店になっており、
PR担当の惠比壽久雄氏がブランディングを勢力的に実施。
裏原系ファッションリーダー達|A BATHING APE|のディレクターNIGO 、
スケーターブランド|HECTIC ヘクティク|のディレクター江川芳文、
|GOOD ENOUGH|等のグラフィックをやっていたSKATE THING(通称:スケシン)
などに着てもらうことで人気を高めていった。
'1999
|GOOD ENOUGH|
コラボレーション
|VANS|等のシューズやデザイナーとのコラボは行っていてたが、
アパレルブランドとのコラボレーションは初。
'2002
DUNK SB
発売
|NIKE|とコラボレーション。当時開始したばかりのDUNK SBを発売。
日本で発売されておらず、Supreme DUNKが国内初DUNK SBとなる。
'2004
3号店・LA
オープン
その後も、日本では大阪、福岡、原宿、名古屋、渋谷とオープン。
ロンドン(2011)、パリ(2016)、ブルックリン(2017)、
サンフランシスコ(2019)と世界での展開も続ける。
現在は12店舗を世界で展開するが、6店舗を日本で営業する。
'2012
|COMME des GARCONS|
コラボレーション
DOVER STREET MARKET Ginzaのオープン記念として初コラボ。
当時は、絶頂期と比べると人気が無かった為、並ばずに購入出来たとか。
その後も、レギュラーでコバレーションを続け入手困難に。
'2017
|Louis Vuitton|
コラボレーション
|Louis Vuitton|のモノグラム柄をパロディし、2000年に訴訟を起こされていた。
しかし、CEOのマイケル・パークが「若年層を獲っていきたい」という方針だった為、
デザイナーのキム・ジョーンズが間に入ってコラボレーションが成立。
世界に最も影響を与えたコラボレーションのひとつ。
'2020
VFコーポレーション
買収
|VANS|や|THE NORTH FACE|等を運営するVFコーポレーションが
21億ドルで買収。ジェームス・ジェビアは|Supreme|に留まっている。
|Supreme|
アイテム
世界に驚きを与えた
「最高」のアイテムたち
|Supreme|と言えば、需要の割りに販売数が少なく、定価より高くなりプレ値が付く商品が多い。
アイテムもそうだが、デザインでの人気も大きく違う為、そこを見分けたい。
ボックスロゴTシャツ|BOX LOGO tee
参考価格 ¥7,150-
ショップ創設時から販売している定番商品。
|A BATHIG APE|や|COMME des GARCONS|等の多くのブランドとコラボレーションする際もこのアイテムを使った物が多い。
定価は高いがすぐに売り切れ、50,000-70,000円ほどのプレミア価格が付いてしまう。
ダンクSB|DUNK SB
参考価格 ¥13,650-
|NIKE SB|とコラボレーションし、当時発売したばかりのスケーター向けシューズDUNK SBを発売。
当時まだDUNK SBは日本正規発売はされていなかった為、Supreme DUNKが国内における初のDUNK SBとなった。
柄から“Black Cement”と呼ばれ、ちょうどスケートボードシーン内外で様々なコラボレーションを展開し、Nike SB人気が急激に高まっていた頃。そこへSupremeとドリームタッグが実現し、スニーカー好きは熱狂した。今でもオリジナルとして人気が高い。
状態・サイズが良ければ、100万円以上で取引される事も。
|Supreme|
歴代コラボレーション
世界に驚きを与えた
「最高」のコラボレーション
驚きのコラボレーションを発表する|Supreme|。多くのコラボアイテムがプレ値となっているが、ブランドやアイテムで大きく価値が変わる。
まずは、コラボの背景などを知って、見極めできるようにしておきたい。
代表的な歴代コラボブランド一覧を、初めての年代順に載せておきます。
'1996
'1999
|DC Shoe|
'2000
|GRAVIS|
'2002
'2005
|John Smedley|
'2006
|Timberland|
'2007
| Fragment design|
|OAKLEY|
'2008
'2009
|A.P.C.|
|uniform experiment|
'2010
|Thom Browne|
|Woolrich|
'2011
|Clarks|
|THRASHER|
|Schott|
|Adam Kimmel|
'2012
|INDEPENDENT|
|Zippo|
'2013
|ROLEX|
|Hanes|
'2014
|ANTI HERO|
|STONE ISLAND|
'2015
|Coleman|
|Dr.Martens|
|SMITH|
'2016
|VANSON|
|Sasquatchfabrix.|
|Helinox|
|Aquascutum|
'2017
|Louis Vuitton|
|Hysteric Glamour|
'2018
|RIMOWA|
'2019
|Jean Paul Gaulier|
|Swarovski|
|OAMC|
'2020
'2021
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