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|PORTER ポーター|とは、吉田吉蔵が創業したバッグブランド。
ブランド名は「カバンの良さを知る」ホテルのポーターに由来。また、吉田のカバンを持って世界を闊歩してほしいという願いも込めており、株式会社吉田の社是は「一針入魂」で日本製にこだわり続けている。
「メイドインジャパン」の鞄として海外でも高い人気を誇るが、なぜ人気こんなに人気があるのか?が分からない人も多いのではないでしょうか。
深い歴史から、人気シリーズ・アイテムの見極め方法まで徹底解説をします。
「一針入魂」
日本製にこだわるバッグブランドの歴史
「一針入魂」をモットーに日本製でしかも職人による手作りにこだわるブランドとして知られる|PORTER|。
どうして生まれたのか?歴史を紐解きます。
創業者吉田吉蔵は、12歳からカバン作りの修行を始め、17歳で関東大震災避難の際にカバンの重要性に気づく。
それから吉蔵は、「カバンは第一に荷物を運ぶ道具でなければならない」と思うようになり29歳の時に吉田鞄製作所を設立。
1951年に神田須田町から現在の本社がある東神田に社屋を移転。
藤原ヒロシは、Macパワーブックを入れるカバンが欲しく、共通の知り合いを経て自分専用のタンカーを作ってもらう。
そして、1995年に史上初?のブランド同士のコラボレーション、ダブルネームが誕生する。
最初の商品はタンカーシリーズのレコードバッグと3WAYのブリーフ・ケース。
この2品にはもちろんヒロシなりのアイデアも入っていた。
どちらも2層になっており、さらにそれまでのジッパーはシングルだったが、ダブルに変更した。
吉田克幸は、|PORTER|創業者の吉田吉蔵の三男として生まれ、若くしてドイツ、ニューヨーク、ロンドンなどを放浪。
その独特な感性で、チーフデザイナーとしてブランドに新たなエッセンスを加えていた。
吉田と藤原はコラボレーション以降、関わりが生まれ、お互いの才能を認め合っていた。
そして、2人が表参道の信号待ちをしている時に、藤原から|HEAD PORTER|のアイデアを切り出される。
「いろんなしがらみが出てきたり、いろんな問題が出てきたとしても、そんなものよりもっともっと大きな夢を取ろう」
と話し合い、2人が結託する事となる。
そして、藤原ヒロシが運営していた「レディ・メイド」の1階に|HEAD PORTER|の専門フロアを作る。
裏原系のシンボルとも言っていいブランドとのコラボレーション。
両ブランドともに、1998年のキムタクが出演したオロナミンCのCMで世間の注目を集めた。
その時にキムタクが着用したのが1st CAMOのスノーボードJKTとタンカー。
ゴム引きコートでお馴染みのブランド|Mackintosh|とのコラボレーション。
両ブランドともに歴史を感じさせるため、大人な逸品となっている。
「一針入魂」
世界に誇る日本製になるまでの軌跡
'1935
「使うほどに馴染み、永く愛用していただけるカバン」
作りの理念の元に、吉田吉蔵が29歳で独立。
'1951
神田須田町から現在の本社がある東神田に社屋を移転。
'1953
ファスナーの開閉によってカバンのマチ幅を自在に拡張出来る機能を開発。
「使わないときは狭い室内でもコンパクトに収納できる」という機能が、
時代の流れにもマッチし大ヒット。
'1962
「手元に商品は残るが、どこの会社が作ったかは伝わらないし残らない」
と思うようになり、打開策として自社ブランドを作る。
'1983
米国空軍のMA-1をモチーフにしたタンカーシリーズを発表。
'1984
デザイナー山口幸一が手掛けるプライベートレーベルとして始動。
そのコンセプトはオリジナリティとベーシックの融合だった。
'1995
世界で初めてのブランド同士のコラボとされている。
|GOOD ENOUGH|の創業者藤原ヒロシのDJバッグを、
|PORTER|に頼んで作った事が始まり。
'1998
有限会社ヘッド・ポーターが運営するブランド。
吉田カバンが製造を手掛け、藤原ヒロシがデザインを担当。
'2004
世界のブランドとのコラボなどのグローバルな展開を考えて、
|PORTER|、|LUGGAGE LABEL|に続き|YOSHIDA|をスタート。
'2007
株式会社吉田より吉蔵の三男吉田克幸が独立し、
息子である吉田玲雄と株式会社ポータークラシックを設立。
脈々と受け継がれる
歴史あるアイテムやシリーズ
エレガントバッグから始まり、現在まで定番シリーズである「TANKER」など名作が多い。
シリーズによって人気が大きく異なるので、まずはシリーズの違いを見極めたい。
1983年から発売しいているデザイナー山口幸一によるシリーズ。
米国空軍のフライトジャケットMA-1をモチーフにしたオリジナル生地が特徴。発売当初そこまで人気が無かったが、1986年にトム・クルーズ主演の「トップガン」が公開され、フライトジャケットが大ブームになると同時にタンカーシリーズも注目を浴びるようになった。
その後、90年代に木村拓哉や藤原ヒロシが愛用する事で、ストリートファッションとして人気を博す。
1995年にリリースしたシリーズ。
コットンよりも軽量で、色落ちがしにくい特性のあるポリエステルキャンバス生地を使用。
ワークウエアや工具用腰袋をモチーフとしたフロントポケットは、リベット使いと印象的なグリーンカラーのネームタグがポイント。
2001年にリリースしたシリーズ。
バリスターナイロン(防弾チョッキなどに使われる素材)をメインに、耐水性の高いターポリンを組み合わせた。
耐熱・耐摩擦・引裂き強度に優れる機能性と色々な場面で使える汎用性が受け、ビジネスマンを中心に人気。
2004年にリリースしたシリーズ。
レザーに見えるポリウレタン素材。高密度に織り上げた10号キャンバスの表面にポリウレタンを圧着させた生地。
1984年にタンカーなどの名作を生んだ、デザイナー山口幸一が手掛けるプライベートレーベルとして始動。そのコンセプトはオリジナリティとベーシックの融合。
お馴染みのロゴマークの色は赤と青の二種類ある。色の違いは素材の違いを意味している。赤は、ライナーと呼ばれ、レーヨンのキャンバスに、塩化ビニールのコーティングが施されている。青は、ニューライナーと呼ばれ、ナイロンメッシュに塩化ビニールのコーティングという仕様。ニューライナーの方が耐久性が高く、価格帯も高い。
1998年にスタートしたコラボレーションブランド。
有限会社ヘッド・ポーターが運営する。
吉田カバンが製造を手掛け、藤原ヒロシがデザインを担当。
2003年にスタートした|BEAMS|とのコラボブランドレーベル。
TOKYO STANDARDをコンセプトとしたオリジナルアイテムを提案。
2009年にスタートした女性向けブランドライン。ブランドの「丈夫で使いやすい」という基本はそのままに、ルックスやサイズ感など、女性の視点を強く意識したラインナップ。下げ札には女性のイラストをあしらっている。
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