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|NEIGHBORHOOD ネイバーフッド|と聞いて、どういうイメージをお持ちだろうか?
ファッションに興味を持った年代で意見が分かれるだろう。
「裏原系ブランド」
「ルード系ブランド」
「ライフスタイル提案ブランド」
色々な顔を持っているが、それもこれも全てデザイナーである滝沢伸介(通称:タキシン)のライフスタイルそのものを製品に反映させているからだ。
ブランドコンセプトは
「モーターサイクル、ミリタリー、アウトドア、トラッド等の要素を独自の解釈で消化したベーシックな服作り、またそのライフスタイルの提案」。
ネイバーフッドの魅力を徹底解説する。
タキシンは、長野県出身でバンタンデザイン研究所に入学を機に上京。
バンタン自体はすぐ中退し、DJやスタイリストを経て、以前から親交があった藤原ヒロシに誘われ、ヒップホップレーベル「MAJOR FORCE」の立ち上げのためにファイルレコードへ入社。
藤原は少しずつヒップホップとは疎遠になり、1990年に|GOOD ENOUGH|を立ち上げる。
当時、|STUSSY|の店員をしていた西山徹と、|GOOD ENOUGH|でデザイナーをしていたスケシンの事務所に入り浸ってデザインしたTシャツを作っていたと言う。
そして、1994年に|NEIGHBORHOOD ネイバーフッド|を原宿にオープンする。
その後の隆盛期まで残っているブランドとしては、|GOOD ENOUGH|、|UNDER COVER|、|A BATHING APE|のみ。
そんな裏原系黎明期に裏原宿にオープンし、1997年に現在でも営業している旗艦店をプロペラ通り沿いに移転。
オープン当初は西山も手伝っており、1996年に|WTAPS|を立ち上げ、ネイバーフッドの中で販売もしていた。
この1996年から2002年までが、「裏原系最盛期」とされ、ネイバーフッドも好調に拡大していく。
その後の2005年、裏原系8ブランドが脱税を取り締まられ、裏原系ブランドの衰退期に入る。
一方、ネイバーフッドは2008年に「HOODS Hong Kong」に海外初出店するなど、引き続き人気をキープする。
どうして引き続き人気があったか?
トレンドは「ルード系」に移行しており、ネイバーフッドの特徴=滝沢伸介の趣味が合致し、さらに人気は拡大していったのだ。
そんななか、セカンドラインである|LUKER BY NEIGHBORHOOD|をZOZOTOWNで立ち上げる。
木村拓哉や、タキシンと親交がある長瀬智也などが着用し、一部入手困難なアイテムが出るほどの人気を誇る。
その勢いは止まることを知らず、洋服以外のアイテムの販売も多くなる。
2010年から、「インセンスバーナーシリーズ」として、セラミック(陶器)製のお香立てを販売。
2015年から、アウトドアチェアを中心とした展開をしている|Helinox|とのコラボレーションによるアウトドア用品の販売。
2017年からは、|NEIGHBORHOOD SRL|を展開。タキシン自身が趣味としている園芸用品やそのウェアを販売。
「SRL」とは、「Specimen Research Laboratory」で直訳すると「標本研究所」。植物の標本株の研究を行う研究所のユニフォームをインスピレーション・ソースとしたアイテムを展開している。
'88
専門学校を中退した滝沢伸介はDJやスタイリストなどで生計を立てていたが、
藤原ヒロシに声を掛けられ「MAJOR FORCE」立ち上げるためファイルレコードへ入社。
'94
裏原系黎明期。ブランド立ち上げと共に裏原宿に一号店をオープン。
創立当時は後に|WTAPS®︎ ダブルタップス|を立ち上げる西山徹がデザイナーとして参加。
'05
|A BATHING APE |、|SOPHNET. |等ともに脱税が発覚。
共同で入っていた経営コンサルが原因のようだが、
裏原系ブランドの勢いが落ちた事が世間的にも認知される大きなきっかけとなった。
'08
2005年にミラノ・コレクションに参加するなど、海外でも評価を受け、
海外初出店を香港企業のI.T(後に|A BATHING APE|を買収)の助けを受け出店。
'09
ルード系全盛、セカンドラインの|LUKER BY NEIGHBORHOOD|をスタート。
当時、象徴的なブランドの一つともなっていた。
木村拓哉ことキムタクや、長瀬智也が着用した事もあり、大人気に。
だが、やがてトレンド移行により2016年にブランド終了。
'14
|adidas |とのコラボコレクション|adidas Originals by NEIGHBORHOOD |をスタート。
'17
「SRL」とは、「Specimen Research Laboratory」で直訳すると「標本研究所」。
植物標本研究所のユニフォームからインスピレーションを受けたアイテムを展開している。
'18
大人気ラーメン屋一風堂がオーストラリアに進出する際にユニフォームを製作。
過去には|ENGINEERED GARMENTS|や|ミハラヤスヒロ|、|nonnative|と
ユニフォームを製作しており、「お互いのアティチュードに共鳴」しコラボする事に。
長袖だと¥8,800-¥9,900。プリントの面積が大きいと価格が上がる。
二次市場でも、基本的には販売価格を超えての取引は少ないが、|Supreme|や|WTAPS®︎|とのコラボモデルでは¥15,000-20,000で取引される。
半袖、長袖でも価格は変化無し。素材、柄(プリント)で価格が変動する。
キムタクが着用した事もあり、マドラスチェックのネルシャツが販売価格以上で取引される。
Tシャツと同じでコラボレーションアイテムが人気。
ミリタリージャケットの人気と販売価格が高く、特に|WTAPS®︎|とのコラボモデルの人気が高い。
ミリタリーコートの人気と販売価格が高く、特にモッズコート(M-51)は、即完売する事が多い。
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