|A.P.C. アーペーセー|とは、ジャン・トゥイトゥがフランス パリで1987年に設立したメンズブランド。

ブランド名は、「生産と創造の工房(Atelier de Production et de Creation)」の略。

このように、なぜこのブランド名なのか?どんなデザイナーなのか?が分からない人も多いのではないでしょうか?

歴史から、人気アイテムまで徹底解説をします。

INDEX

|A.P.C.|
歴史

「生産と創造のアトリエ」
謎の有名ブランドの歴史

|A.P.C.|は世界中の人に好かれるブランドだが、そのブランドの背景は謎が多い。

それにも関わらず、特に日本で多くの人が着用しているのか?そして、|A.P.C.|が世界中の人に愛されたのか?歴史を紐解きます。

デザイナー ジャン・トゥイトゥとは?

|A.P.C.|のデザイナー、ジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)は1951年にチュニジア生まれた。

1977年、パリの|KENZO ケンゾー|に入社。その後|agnès b. アニエスべー|でキャリアを積み、1983年に|KENZO|でともに働いていた入江末男と|IRIE イリエ|を設立。

そして1986年から独立し、服作りを開始。当初は、服本来を見て欲しいという気持ちからブランド名を付けず販売。
1987年からは|A.P.C. アーペーセー|としてスタートするが、デザイナーの名前を服のデザインに結び付けたくないという想いから、自身の名前を全面に押し出していない。

A.P.C.と日本

1991年に、国外初出店として東京・代官山に店舗を構える。

しかし、その前に日本との関わりがあった。
ジャンの師匠的存在の友人に「世界で1番の、最高級のデニム生地はどこにあるのか?」と尋ねると、「広島だよ」と回答される。
それ以降、広島県福山市にある|カイハラ|のデニムをブランド創設当初から30年以上も使用するようになる。
|カイハラ|は、|Levi’s|も1973年から使用しており、2019年から|LVC|のデニムファブリックのサプライヤーを務める。
そんな|カイハラ|にブランド発足当初から「|A .P.C.|が使うデニムは、決して他のブランドやメーカーには使わせない」と言われるほど信頼関係を築きあげている。

ちなみに、|SOPH.|を立ち上げた清永浩文も若いうちに|A.P.C.|で広報として働いていた。その関係から2009年にはコラボレーションも行なっている。

A.P.C.とコラボレーション

2011年に衝撃的な出会いが生まれる。

ファッション業界に進出しようとしていたヒップホップアーティストのカニエ・ウエストが、ジャンのデザインスタジオに訪れた。
ジャンとカニエはすぐ意気投合し、2013年にカプセル・コレクションをリリース。
最初のコレクションはTシャツとフーディとジーンズの3種類だった。

その他にも多くの衝撃のコラボレーションを実施。その一部を紹介する。

人 気
3.5/5

2010年から2013年までに4度に渡ってメインラインの|Carhartt|とコラボレーションをしていた。
そして、2020年に外部のブランドやアーティストを迎えて発表する「A.P.C. INTERACTION」の第5弾として|Carhartt W.I.P.|とのコラボレーションを実施。

人 気
4.5/5

2021年に外部のブランドやアーティストを迎えて発表する「A.P.C. INTERACTION」の第9弾として、阿部千登勢による日本ブランド|sacai|とのコラボレーションを発表。

|A.P.C.|
年表

「生産と創造のアトリエ」
謎のブランドが有名になるまでの軌跡

'1983

|IRIE|
スタート

|KENZO|で一緒に仕事をしていた入江末男と共に設立。
|IRIE|はパリの左岸にオープンし、成功をおさめた。

'1987

|A.P.C.|
スタート

1986年から|IRIE|から独立し、自身のオリジナルブランドを開始。
スタート当初は、ブランド名をあえて作らずコレクションを発表していた。
最初のコレクションは「HIVER 87」と題して発表された。

'1988

レディースライン
スタート

'1991

日本一号店
開店

海外初出店として、東京・代官山に一号店を開店。

'1992

「East by West」
設立

|JUN|との合併を行い、「East by West」を設立。

'1994

「V.P.C.」
スタート

当時はまだ珍しかったカタログでの通信販売「V.P.C.」を開始。

'2010

ルックホールディングス
買収

2006年から「A.P.C. JAPAN」株式会社を設立。
2010年にレディースアパレル企業ルックホールディングスが買収。

'2012

|Louis W.|
スタート

レザージャケットに特化した|A.P.C.|のサブブランド。
デザイナーのルイ・ウォンが手掛けている。

バトラープログラム
スタート

履きつぶしたデニムを、半額の値段で新品のデニムと交換が出来る。
回収したデニムは、洗浄・修理され、
元所有者のイニシャルが記されてショップで販売される。

'2013

|A.P.C. KANYE|
発売

ヒップホップアーティストのカニエ・ウエストのカプセルコレクション。
カニエが、ジャンにアドバイスを求めたコトで交流が始まる。

|A.P.C.|
アイテム

「生産と創造のアトリエ」
謎の有名ブランドのアイテムたち

|A.P.C.|は、フランス風のカジュアルなデザイン感覚を持ちながらも、シンプルで機能的なアイテムが揃っている。
着る人を選ばず、着る人の個性を引き出す力を持つアイテムを作り出している。
そんなアイテムたちを紹介します。

TOPS

Tシャツ ¥9,900-¥14,300

人 気 
3/5

シャツ ¥19,800-¥31,900

人 気 
3/5

スウェット ¥22,000-¥35,200

人 気 
3/5

OUTER

ジャケット ¥40,700-¥69,300

人 気 
3/5

コート ¥60,500-¥80,300

人 気 
3/5

ダウン ¥85,800

人 気 
2.5/5

etc.

ボトム ¥18,700-¥38,500

人 気 
4/5

|A.P.C.|の定番デニムは、¥25,300-¥29,700を中心に販売している。

シューズ ¥29,700-¥68,200

人 気 
2.5/5

スニーカーは3万円前後。ブーツ・革靴は6万円前後。

A.P.C.と言えば「デニムパンツ」

デニムの生地は、創立された当初にデザイナーのジャン・トゥイトゥが自身で日本の生地を吟味し、選び抜かれた|カイハラ|デニムを使用。

さらに生地の加工にもこだわりを持って作られており、丁寧に何度も時間をかけて染められるインディゴ染めが施されている。
その結果、生地は硬めのゴワゴワとした表面でソフトな柔らかさを感じ、形が崩れにくい。美しいインディゴブルーの色合い、美しく色落ちしていくデニムは、履く人それぞれの個性を作り、その過程もまた魅力。

|A.P.C.|のデニムはシルエットが綺麗なことでも有名で人気。
そのシルエット・サイズ感としては、細い方から「Petit New Standard」「Petit Standard」「New Standard」と展開されている。

Petit New Standard

Petit Standard

New Standard

|A.P.C.|はさらに、バトラープログラムと呼ばれるサービスを実施している。
履きつぶした|A.P.C.|のデニムを、新たなデニムと半額の値段で交換することが出来る。
その回収したデニムは、洗浄・修理され、元所有者のイニシャルが記されてショップで販売される。

その為、
「股下が65cm以上あること」
「2cm以上の穴がないこと」
「きれいなインディゴを残して、適度な色落ちがあること」

である必要がある。

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