では、なぜ「スニーカー」誕生の瞬間かと言うと、「スニーカー」という名称が、この時のプロモーションで誕生したのだ。
|keds|は、今までスポーツシューズとしてでは無く、別の切り口で販売促進をする。
ゴム底の特性を生かして「静かに忍びよる(sneaker)」という言葉を使う。
それが「スニーカー」という名称の誕生秘話らしいが、1887年に「スニーカー」という言葉は既に使われていて、|keds|が「スニーカーという言葉を作った」と語っているだけだという話もある。
|keds|は「スニーカー」という名称を生み出していないかもしれないが、「スニーカー」を広めたのは間違いない。
当時のスニーカーは5-6ドルだった。先ほど紹介した|NEW BALANCE|も敏腕営業マン・アーサーが5ドルで販売していた。
しかし、|keds|のCHAMPIONはわずか約1ドルで販売し、先ほども触れたコピー
The first shoe with a soft rubber sole, so comfortable & quiet you could “sneak” up on your boyfriend.
柔らかいラバーソールを備えた最初の靴。ボーイフレンドに「忍び寄る」ことができるほど快適で静か
とあるように、メンズだけでなくウィメンズの靴文化まで変化させたという。
|keds|は、スニーカーを広めて、アメリカのライフスタイル全体を変えるほど影響力を発揮した。