|Mackintosh マッキントッシュ|とは、チャールズ・マッキントッシュが創業したイギリス発祥のブランド。

「マッキントッシュクロス」という防水布を発明し、レインコートの質を劇的に上げて、労働者の味方となったブランド。

服飾史に残る古いブランドが、なぜ今でも愛されるのか?が分からない人も多いのではないでしょうか。

深い歴史から、ブランドラインから人気アイテムまで徹底解説をします。

INDEX

|Mackintosh|
歴史

労働者の味方
ゴム引きコートを開発したブランドの歴史

創業したイギリスでは、レインコートの事を「マッキントッシュ」と呼ばれている。

産業革命が起き当時世界の中心だったイギリスで、どうやって労働者の味方となったか?
そして、|Mackintosh|がどうやって日本で定着したか?歴史を紐解きます。

ゴムの父・トーマス・ハンコック

産業革命まっただ中の1800年代初頭、雨の多いイギリスでは油を染みこませた布のコートなどを着用していた。あくまで布だった為、水に濡れやすく着ていると冷えてくる。
当時の移動手段は馬車で、雨の日の移動は厳しかった。

兄弟とともに駅馬車業をやっていたトーマス・ハンコックは、お客様が移動中に濡れないようにする方法を模索。

1819年にゴムを使い伸縮性と防水性のあるサスペンダーや手袋、靴に靴下の留め具を開発する。

ゴムの可能性に気づいたハンコックは、チャールズ・マッキントッシュとゴムを使った布を開発を始める。
1823年には、2枚のコットン生地の間にゴムの溶液を塗って熱を加えて接着した防水布を発明する。

その後、1833年にアメリカのグッドイヤーが加硫ゴムを発見し、それをきっかけにハンコックも開発に成功。
マッキントッシュクロスのゴムを加硫ゴムに変更し、暑い日にもベタつかないようになった。

|Mackintosh|
年表

「マッキントッシュクロス」を発明し、
ゴム引きコートのお馴染みブランドになるまでの軌跡

'1823

「マッキントッシュクロス」
発明

2枚の生地の間に溶かした天然ゴムを塗り圧縮した防水布。
チャールズ・マッキントッシュと発明家トーマス・ハンコックが開発。

'1830

「チャールズ・マッキントッシュ社」
設立

元々は生地のみを販売し、仕立て屋に任せる形だったが、工場を設立。
「マッキントッシュクロス」を使ったゴム引きコートが大ヒット。

'1843

バルカナイズ製法
特許取得

ハンコックは、硫黄添加のゴム製法の特許を取得する。
この製法を応用し、「マッキントッシュクロス」を改良する。

'1998

日本
本格進出

八木通商が独占輸入販売権を取得したことで日本でも注目される。

'2003

|Mackintosh|
に会社名変更

1990年代半ば、グラスゴーにある工場を閉鎖する寸前だった。
21世紀の変わり目に役員が会社を買収し、
伝統的なゴム引きマッキントッシュコートを高級ブランドとして確立。

'2006

|Traditional Weatherwear|
再開

1990年代まで行っていた|Traditional Weatherwear|を復活。
デイリーウェアの展開をアウターを中心にレインコートや雨傘などを展開。

'2007

八木通商
買収

八木通商が買収して連結子会社化。
同時期に三陽商会とライセンス契約を結んで
|Mackintosh Philosphy|
の製造・販売をスタート。

'2015

|Mackintosh London|
開始

三陽商会がライセンス契約により|Mackintosh London|スタート。
|Burberry|のライセンス契約終了の後釜として国内200店舗展開。

|Mackintosh|
アイテム

労働者の味方
雨の日に人々を外出させたアイテム達

ゴム引きコート | RUBBERIZED COAT

参考価格    ¥129,800-

人 気
3.5/5

ゴム引きコートの「ゴム引き」とは、ゴムで防水加工している素材のこと。
そのゴム引きは、1823年英国スコットランドで科学の研究をしていたチャールズ・マッキントッシュと天然ゴムを研究していたトーマス・ハンコックによって生まれる。2人は、2枚のコットン生地の間にゴムの溶液を塗って熱を加えて接着した防水布「マッキントッシュクロス」を発明し、その技術で特許を取得。
その「マッキントッシュクロス」で作られているコートの事を総称して「ゴム引きコート」と言う。

|Mackintosh|
ブランドライン

労働者の味方
色とりどりのブランド達

Machintosh London|
マッキントッシュ ロンドン

価 格
4/5
人 気
3/5

「伝統と上質を知る45歳」をターゲットに商品を展開するライセンスレーベル。
三陽商会が2015年秋冬より|Burberry バーバリー|の後釜としてスタート。
縫製は「メイド・イン・ジャパン」で、三陽商会が青森に構えるサンヨーソーイングという工場で製造。コートの製造は年間6万着を誇り、英国の職人を唸らせるほどの技術を持つ。

Mackintosh Philosophy|
マッキントッシュ フィロソフィー

価 格
2.5/5
人 気
2.5/5

マッキントッシュのセカンドラインとして、三陽商会がライセンスで展開。
フィロソフィー(philosophy)には、「哲学」、「ものの考え方」などの意味があり、マッキントッシュの哲学にのっとった幅広いアイテムを製造している。本ラインと比べて値段が低く設定されている。

Traditional Weatherwear|
トラディショナルウェザーウェア

価 格
2/5
人 気
2/5

マッキントッシュ社のデイリーウェアライン。90年代まで展開しており、2006年より復活している。
英国の伝統的なアウターを主に、レインコートや雨傘などを展開。
レディースウェアの割合が高いが、メンズの品揃えも存在する。マッキントッシュのゴム引きコート以外のアイテム展開が拝見できるのは特徴の一つ。

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