産業革命まっただ中の1800年代初頭、雨の多いイギリスでは油を染みこませた布のコートなどを着用していた。あくまで布だった為、水に濡れやすく着ていると冷えてくる。
当時の移動手段は馬車で、雨の日の移動は厳しかった。
兄弟とともに駅馬車業をやっていたトーマス・ハンコックは、お客様が移動中に濡れないようにする方法を模索。
1819年にゴムを使い伸縮性と防水性のあるサスペンダーや手袋、靴に靴下の留め具を開発する。
ゴムの可能性に気づいたハンコックは、チャールズ・マッキントッシュとゴムを使った布を開発を始める。
1823年には、2枚のコットン生地の間にゴムの溶液を塗って熱を加えて接着した防水布を発明する。
その後、1833年にアメリカのグッドイヤーが加硫ゴムを発見し、それをきっかけにハンコックも開発に成功。
マッキントッシュクロスのゴムを加硫ゴムに変更し、暑い日にもベタつかないようになった。