|Levi’s リーバイス|と言えば、ドイツ生まれのリーバイ・ストラウスが創業したアメリカ発祥のデニムブランド。
デニムパンツとデニムジャケットの生みの親で、流通量が多い一方で、ヴィンテージの王道という事もあり、高価に取引される商品も多い。
「ややこしくて、何で高くて、どれが良いのか分からない」という人も多いのではないでしょうか?
深い歴史から、型番によるシルエットの違い、ヴィンテージ・現行・年代の見極め方法まで徹底解説をします。
|Levi’s|には、多くのブランドが存在してます。特にヴィンテージと、それを模したレプリカがあり、ブランドラインを知れば大まかに見きわめが出来ます。
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たくさんの種類のボトムが販売されていますが、どのブランドラインにも共通の約100種類、3桁の数字(ロットナンバー)で管理されている。そのため分かりにくく、その時のトレンドによって人気も左右されます。商品は大まかに500番台、600番台、700番台の3種類に分けられます。
500番台代表的なモデルが揃っている。
600番台極端なシルエットのモデルが多い。606などの極端に細いモデルが多い。
700番台主に女性向けに作られたモデル。
|Levi’s Vintage Clothing|等のレプリカブランドラインで無ければ、年代物で高価な商品の可能性がある。デニムパンツの元祖なので、「ヴィンテージと言えばリーバイス」と言っても過言ではない。
年代判別が出来なければ本来の価値には気づけない為、内タグ・トップボタン裏・赤タブ・パッチ・セルビッチと確認する事で判別する事を推奨します。
|Levi’s|と言えば、ロットナンバー「501」。特に歴史が長い品番のため、ヴィンテージはもちろんレプリカも多い。そのため、年代判明した後には人気モデルかどうか?の判別が必要。
下に代表的なモデルを紹介しているので、確認して欲しい。
|Levi’s|を創業したのは、ドイツ生まれのリーバイ・ストラウスが創業したアメリカ発祥のデニムブランド。ヤコブ・デービスが銅リベットで補強したワークパンツを開発し、特許取得を目指すが資金難で|Levi’s|に助けを求め、権利を折半する。
その後、デニムパンツとデニムジャケットを開発。
1995年には年間売上高56億ドルとアパレルブランドとして初の50億ドル以上を売り上げた。
そんな|Levi’s|の歴史を紐解きます。
「労働者の制服」から始まり、「全ての人の普段着」になるまでの歴史。
'1853
ドイツに生まれたリーバイ・ストラウスは、ゴールドラッシュに湧く米国サンフランシスコに移る。雑貨商を開業し、金鉱で働く人々の為に丈夫なワークパンツを商品化。その後、素材はデニムに変更され、色もインディゴ・ブルーを採用。
'1873
1870年にヤコブ・デービスが鉱夫用のワークパンツを発売。そのパンツは、強度を上げる為に銅リベットでポケットの両端を補強した。単独で特許取得を目指したが資金が足りず、リーバイ・ストラウス社に資金を出してもらう事を条件に権利を折半。
'1890
ロットナンバーを導入し、ウェステッド・オーヴァーオールを「501」に。サスペンダーボタンとシンチバックが取り付けられており、バックポケットも1つのみと今とは異なるデザインだった。また、ここからフロントにコインポケットを付ける。
'1915
1915年からコーンミルズ社からデニム素材の調達を開始。1922年から一本化され、同年にベルトループも採用される。
'1936
1936年に赤タブを採用開始。コピー製品防止のためで、1939年に衣装登録される。
'1942
第二次世界大戦勃発し、政府が節約のため衣料品メーカーに簡素化を要請。|Levi’s|も一部のリベットやシンチを取り除く。バックポケットのステッチも政府から削るよう要請を受ける。伝統を守るためにステッチの代わりにペンキを代用する。ロットナンバーは「S501XX」で通称「大戦モデル」。
'1946
第二次世界大戦が終戦し、物資統制が終わると現在に近い形になる。「XX」は「ダブルエクストラヘビー」の略称で品番の末尾に付けてたが、その後、最高ランクの生地「エクストラエクシード」の略に変わった。
'1966
赤タブ表記が大文字「E」である最後のモデル「ビッグEモデル」。この後は、小文字「e」の表記に変更される。
'1973
1973年にスモール「e」に変更されたモデル「66モデル」が発売。勘違いしている人も多いが、1966年に発売された訳では無い。新品の時に付く紙ラベルに記載された「©1966」の表示に由来している。前期と後期が存在し、後期を「赤ミミモデル」と呼称する場合もある。
'1985
クラブミュージック隆盛期、動きやすい服が求められていた。リーバイスヨーロッパの企画として|Levi’s silver Tab|がスタート。ルーズなシルエットが特徴で、2017年に待望の復刻を果たす。
'1998
1994年からリーバイスジャパンで復刻シリーズを取り組み始め、リーバイスヨーロッパの企画として1998年にスタート。|Levi’s Vintage Clothing|は、「LVC」と呼ばれる事が多い。
'1999
リーバイスジャパンの企画として、1999年にスタート。|Levi’s ENGINEERED JEANS|は、立体裁断で動きやすい事が特徴。2019年に木村拓哉をアンバサダーにリバイバルされた。
'2000
リーバイスヨーロッパの企画で2000年にスタート。|Levi’s RED|は、立体裁断で様々な革新的なジーンズを発表する。
|Levi’s|のスタンダードライン。
リーバイスヨーロッパが1998年にスタートした復刻ブランドライン。各時代を代表するヴィンテージモデルに焦点を当て、サンフランシスコ本社に保管される貴重なアーカイブを元に、生地、パーツ、ディーテール、シルエットに至るまで、よりリアルな復刻モデルを生産。当初はグローバルラインと日本企画の二種類で展開していましたが、2010年にオランダで新設されたリーバイスXX事業部により、新たなラインとして一本化。
リーバイスヨーロッパが2000年にスタートした、革新的なプロダクトを生み出そうとして始めた実験的なレーベル。リーバイスヨーロッパのリッキー・コフによってスタート。立体裁断など斬新なデザインによりリーバイス レッドはすぐに人気に。
2005年、リッキー・コフが日本企画のリーバイス レッドのデザイナーに就任。2007年、|Levi’s Red|終了。2014年、一度復刻。2021年、再始動。
1985年のヨーロッパでは、アシッドハウス、デトロイトテクノ、そしてトランスミュージックを中心に様々なクラブミュージックが誕生し、クラブでダンスする事が若者の中で当たり前だった。若者たちは「踊りやすくて動きやすい」服を求めていた。そんな中、リーバイスヨーロッパの企画としてスタート。ルーズなシルエットが特徴が若者に受け、ヨーロッパを中心に爆発的な人気に。90’sの気風が高まっていた2017年に待望の復刻を果たす。
リーバイスジャパンの企画として、1999年にスタート。|Levi’s ENGINEERED JEANS|は、立体裁断で動きやすい事が特徴。人間工学に基づき動きやすさを追求したフィットで穿き心地が抜群。2019年に木村拓哉をアンバサダーにリバイバルされた。
細い 太い
浅い 深い
ザ・|Levi’s|の定番。1890年にロットナンバー制が採用されて初めて付けられて、一番販売されている型番。
1967年に誕生した比較的新しいモデル。1954年に発売されたジップフライタイプの「501Z XX」後継として「502」というロットナンバーが与えられた。テーパードシルエットで、現行ではストレッチデニムを使用し、近年では「隠れた名作」と呼ばれている。
1930年にボーイズモデルとして販売されたモデル。|Levi’s|の中でルーズフィットの定番として男女問わず人気の「503」。
1960年代中期、「501ZXX」は洗うと縮む素材が不評だった。後に「502」になるデニムをベースに防縮加工デニムを使った「551ZXX」が誕生。品番の「Z」はジッパーという意味でフロントのボタンフライがジッパーに変更。その後1960年代後半に「505」のロットナンバーに変更。作業着として誕生したデニムを、初めてファッションアイテムとして製作したモデルと言われている。股上は少し深くお尻部分のポケットは大きめ。他のモデルと比べて足首周りが細いテーパードシルエットになっている。
|Levi’s|の中で、スキニータイプの代表モデル。
ヒッピースタイルが流行した1970年代初頭に製作。基本的なディテールは「505」に近いが、ヒッピースタイルに合うようにブーツカットとなっている。
ゆったり太めのルーズシルエットとリラックス感のある履き心地が特徴。501と並ぶリーバイスの定番モデル「569」 シルエットはウエスト回りに余裕を持たせ、太ももから 裾にかけて、ゆったりとしたルーズストレートタイプ。 リラックス感のある履き心地と見た目が特徴で、スタイルを選ばず幅広い年代の方々に人気。
(1942年-1946年)
第二次大戦下のアメリカでは物資統制が行われる。|Levi’s|ももちろん対象となり、さまざまな仕様の簡略化が義務づけられ生まれたのが“大戦モデル”。
なかでも月桂樹が刻印されたボタンや無地のドーナツ型ボタンといった廉価なパーツ、通常よりボタンの数が少なく、裏地も他の生地から転用され、コインポケットの金属リベットが省略、バックポケットのアーキュエイトステッチもペイントされいるなど、そこには統一性のない多種多様なタイプが存在する。|Levi’s|では通常の製品とは異なることを示すため、品番の頭文字に「Simplified(簡素化された)」 を意味する「S」の記号を追加し、1946年までこれが続きました。
(1946年-1966年)
「XX(通称:ダブルエックス)」は、最も重厚なデニムを用いたことから「ダブルエクストラヘビー」の略称で品番の末尾に付けてたが、後に最高ランクの生地「エクストラエクシード」の略に変わった。
このようにロットナンバーが生まれた1890年ごろから使われていたが、1966年ごろから使われなくなる。それにより、「XX」最後のモデルとして“XXモデル”と呼ばれる。
大戦下の物資統制を経て不要なパーツが削ぎ落とされ、現在の5ポケットジーンズとほぼ変わらない姿になった一方、ワークウェアを出自とするタフな作り込みも残るなど、デニムフリークの間では“ 501の完成形 ”と称されます。アーキュエイトの中央でステッチが交差するダイヤモンドポイントが見られたり、隠しリベットや革パッチが使われていた最後期のモデルとして知られるなど、ヴィンテージならではのディテールが満載。
(1966年-1973年)
「501」の末尾から「XX」の表記が消えた1966年から、赤タブの表記が「LEVI’S」から「LeVI’S」に変更される1973年までを“ビッグEモデル”と呼ばれる。
アーキュエイトステッチの色もイエローから金茶に変更、「XXモデル」の途中まで採用されていた隠しリベットもバータックと呼ばれる縫製による補強になるなど、変更が見られます。さらにトップボタン脇に施されていたV字ステッチに代わって、2本の平行ステッチが使われ始めたのもこの頃。
(1973年-1978年)
赤タブが小文字「e」表記となる1973年から、バックポケット裏のステッチがシングルステッチからチェーンステッチに変更された1978年までを“66前期モデル”と呼ばれる。
この“66(ロクロク)モデル”は1966年に誕生したモデルと勘違いされるが、新品のときに右側のバックポケットに留められている、フラッシャーと呼ばれる紙ラベルに記載された「©1966」の表示に由来している。
前期と後期は、ステッチ以外にも生地に違いがあるという意見が多く、きれいに縦落ちすることから前期が人気。マニアからは「66前期が最後のヴィンテージ」という意見が多い。
(1978年-1980年)
バックポケット裏のステッチがシングルステッチからチェーンステッチに変更された1978年から、デニムの収縮率が8%から10%に変わる1980年ごろを“66後期モデル”と呼ばれる。
生地が均一に色落ちしてしまう事が多く、ヴィンテージデニムの中では人気が低い傾向。また、収縮率が10%に変更後からセルビッチ(赤ミミ)が無くなる1986年までに発売されたモデルを“赤ミミモデル”と呼ばれる。
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