【買取強化中】アウトドアの哲学者Patagoniaとは? 歴史・名作アイテム・高騰理由を解説

今やファッションやライフスタイルの文脈において「サステナビリティ」は欠かせないキーワード。その思想的な源流のひとつが、1972年にクライマー、イヴォン・シュイナードによってカリフォルニアで設立された|Patagonia(パタゴニア)|だ。

極地での使用にも耐える機能性、アウトドア精神に根ざした美学、そして企業としての環境・社会的スタンス。そのすべてがブランドの“姿勢”として貫かれ、単なるアウトドアブランドを超えたカルチャーの象徴となっている。

けれど、その深い哲学や豊かなアーカイブの全貌は、意外と知られていないのでは?
今回は、Patagoniaの歩みやプロダクトデザインの変遷、そしてタグや年代ごとのディテールまで、ヴィンテージ視点から徹底解剖。アウトドアと思想が交差する、その本質に迫る。

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歴史

アウトドアの哲学者
地球を救おうとするブランドの歴史

それは、資本主義の歴史において前例のない決断だった。

2022年9月15日、|patagonia(パタゴニア)|の創業者、イヴォン・シュイナードが発表したのは、同社の全株式──およそ30億ドル(約4300億円)相当──を地球環境の保護と気候危機の解決のために譲渡するというもの。

投資家への売却でもなく、株式公開でもない。パタゴニアが選んだのは、

「利益はすべて地球のために使う」

という新しい企業モデルだった。

なぜpatagoniaはここまで“ラディカル”になれたのか?
アウトドアウェアという枠を超え、思想そのものがカルチャーとなったブランドの原点を、今あらためて紐解いていく。

道具から思想へ イヴォン・シュイナードの原点

1938年、アメリカ・メイン州リスボンに生まれたイヴォン・シュイナード。
終戦後の1946年、母のひらめきで一家はカリフォルニアへ移住する。

この地が、彼の運命を変えることになる。
少年時代を過ごしたカリフォルニアは、まさに登山者の聖地。若きイヴォンは、ロッククライミングの魅力にのめり込んでいった。

やがて彼は、岩登りの道具に不満を感じ始める。「もっと良くできるはずだ」。そう考えた彼は、自ら鍛冶技術を習得し、独自のピトン(岩壁に打ち込む金属製の支点)を製作するようになる。当時の主流は一度きりの使用を前提とした軟鉄製だったが、イヴォンは繰り返し使用可能な硬鋼製ピトンを開発。ビッグウォールでのクライミングを劇的に効率化する画期的な道具だった。

春から夏にかけてはヨセミテで岩を登り、秋から冬にかけては道具を作り売って生活する――そんな生活を経て、1965年にはクライミング仲間と共に「シュイナード・イクイップメント」を設立。
1970年にはアメリカ最大のクライミングギアメーカーへと成長していた。

だが、繁栄の陰で環境への代償も見えてくる。久しぶりに訪れたエル・キャピタンの岩肌が、自ら作ったピトンによって傷つき、変形していたのを目の当たりにしたイヴォンは衝撃を受ける。そして、クライミングそのものが自然を壊しているという矛盾に気づいた彼は、勇気ある決断を下す。
ピトンの製造から手を引き、代替品として「ストッパー」や「ヘキセントリック」といった“自然を傷つけない道具”を開発。 これはクライミングスタイルの転換を促し、その後のスタンダードとなった。

この出来事は、イヴォンの思想に大きな転機を与える。
「環境を破壊してまで登るのは、本当に意味があるのか?」
道具を売るために自然を犠牲にしない——この哲学が、のちにpatagoniaを世界的なブランドに育てていく強烈な原動力となっていく。

“patagonia”の原点はTHE NORTH FACEにあった──イヴォンとダグラスの伝説の旅

クライマーであり、鍛冶職人でもあったイヴォン・シュイナードに、運命的な出会いが訪れる。
相手は、アウトドアブランド|THE NORTH FACE|の創業者、ダグラス・トンプキンス。当時、ダグラスが運営していたマウンテンギア専門店で「シュイナード・イクイップメント」の製品を取り扱っていたことが、ふたりを引き合わせた。

意気投合した彼らはやがて、1968年に半年に及ぶ南米の旅へと出発する。目的地は、チリとアルゼンチンにまたがる辺境の地「パタゴニア」。クライミングと探検を軸にしたこの冒険は、イヴォンの価値観を大きく揺さぶり、後に立ち上げるブランド|patagonia|の思想と名前に深い影響を与えることになる。

この旅を通して築かれた友情は、ダグラスが亡くなる2015年まで続いた。そしてイヴォンは、ダグラスが妻スザンヌと共に展開していたレディースアパレルブランド|ESPIRIT|が、いち早く取り組んでいたサステナビリティや労働環境改善の実践からも大きな学びを得ていた。

名もなき旅が、ふたりの思想とビジネスを形作っていった。パタゴニアというブランドの根底には、この「友情と探求の精神」が脈々と流れている。

ダグラス・トンプキンスは、|THE NORTH FACE|の創業者として知られる冒険家・実業家・環境保護活動家。1968年にイヴォン・シュイナードらとパタゴニアを旅し、のちに妻クリスと共にチリに移住。自然保護活動に生涯を捧げ、25年以上で220万エーカーの土地を保護し、複数の国立公園を設立した。2015年、カヤック事故で死去。その功績はドキュメンタリー『A Wild Legacy』にまとめられている。

ラグビーシャツから始まった、
パタゴニアという挑戦

1970年の冬、イヴォン・シュイナードはクライミングの旅で訪れたスコットランドで、運命的な一着と出会う。

鮮やかなストライプ柄のラグビーシャツだった。
厚手の生地と襟付きのデザインは、クライミング中にロープで首元が擦れるのを防ぐのにちょうど良く、彼はさっそくその場で購入し、実際に登攀に使用しはじめる。

アメリカに戻ったイヴォンがそのシャツを着て岩場に立つと、仲間のクライマーたちから「それはどこで買えるんだ?」と注目が集まる。
需要の高まりを感じた彼は、ラグビーシャツの製造元である|UMBRO|に直接発注をかけ、小ロットで輸入・販売を開始。これが瞬く間に完売し、衣料品の手応えを実感することとなる。

当時、彼が手がけていた「シュイナード・イクイップメント」は、クライミングギア市場で約75%という圧倒的なシェアを誇っていたにもかかわらず、利益はほとんど出ていなかった。イヴォンは、その不安定な経営を支える新たな柱として「衣料」に注目。こうして1973年、アパレル部門に新たなブランド名が与えられる。
それが「patagonia」の始まりだった。

元々はイギリスのラグビー競技用に作られたこのシャツは、厚手のコットン生地に補強されたステッチ、そして特徴的な襟付きのデザインが大きな特徴。選手が引っ張られても破れにくいよう設計されたそれは、耐久性と動きやすさを兼ね備えていた。

1970年代の山岳スタイルを纏う若者。
厚手のラグビーシャツに身を包み、素朴なカーゴパンツを合わせたその姿は、当時のクライマーたちが実用性と自由を求めて選んだリアルなアウトドアスタイル。色あせたバックパックを背負い、岩場の空気を吸い込むその表情には、時代を越えて今なお支持される“機能美”が息づいている。

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“機能美”という哲学
美しさは、役割を果たすことから生まれる

パタゴニアのウェアに共通するのは、無駄がなく、簡潔で、圧倒的に機能的であるということ。そして、その機能性の中に宿る美しさこそが、パタゴニアが追求する「機能美」という哲学の核だ。

創業者イヴォン・シュイナードは、クライマーとしての実体験を通して、“壊れない・邪魔しない・信頼できる”ギアの重要性を知っていた。彼にとって美とは、過酷な自然環境の中で生き抜くために必要な、最小限で最大の効果を発揮する形であった。

1970年代のアウトドアウェアといえば、地味なカーキやブラウンが主流だった時代。そこにパタゴニアは、ロイヤルブルーやホットピンク、ティールグリーンといった鮮烈なカラーを持ち込む。単なる装飾ではない。雪山や岩場での視認性を高め、安全性をも担保するための選択だった。

そして形状。たとえば、パタゴニアを象徴するジャケット「シンチラ」や「Rシリーズ」は、シンプルなシルエットでありながら、動きを制限せず、体温調整を最適化するディテールが随所に宿る。目立つロゴもなければ、奇をてらった意匠もない。ただ、それを着て動く人の行動を支え、長く使えるように設計されている。

“Design that works is beautiful.”(機能するデザインは美しい)
この信念こそが、ファッションにもアウトドアにも通じるパタゴニアの魅力の源泉だ。

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フリースという名の革新
patagoniaと素材革命のはじまり

アウトドアの世界において、「保温性」と「軽さ」を両立する素材がなかった時代。
ウールは重く、乾きにくく、コットンは濡れれば凍る
そんな1970年代末、patagoniaはある素材に目をつけた──それが、ポリエステル製のニットパイル。のちに“フリース”と呼ばれ、アウトドアウェアの常識を覆すことになる布だった。

1979年、マサチューセッツ州のモールデン・ミルズ社と提携。1985年に開発されたのが、世界初の本格アウトドア向けフリース「Synchilla(シンチラ)」だった。

軽くて暖かく、通気性に優れ、しかも乾きが早い。「濡れても体温を奪わない」というアウトドアにおいて致命的だった課題を、フリースは一気に解決してしまったのだ。

また、そのフワフワした手触りと豊かな発色は、クライマーやハイカーだけでなく、スケーターやストリートキッズの目にも魅力的に映った。つまりフリースは、山から街へとカルチャーをまたいで愛される存在になっていく。

1993年、世界で初めて、廃棄されたペットボトルを再利用し、フリースジャケットの製造に成功した。これにより、ファッション産業におけるリサイクル素材活用の可能性を大きく切り拓くこととなり、環境負荷の少ないものづくりという新たなスタンダードを提示したのだ。

イヴォン・シュイナードは、濡れてもすぐ乾く化学繊維の可能性に注目していた。そんな中、妻のマリンダがロサンゼルスの卸売市場で見つけたフェイクファーを使って、イヴォンは試作セーターを制作し、実地テストを重ねる。毛玉や見た目の課題はあったものの、保温性と速乾性には優れていた
本格的な開発を目指し、モルデン・ミルズ社に協力を依頼。初期にはフェルト状の化繊素材が試され、それが高評価を得たことからさらに改良が進められる。そして完成したのが、両面起毛で肌触りの良いフリース素材「Synchilla(シンチラ)」。この名前は、柔らかな毛並みを持つ「チンチラ」と「シンセティック(合成繊維)」を組み合わせて名付けられた。

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無骨で機能一辺倒
だからこそ、今“かっこいい”

“命を守る道具”として語り継がれる一着がある。
その名は、DAS Parka(ダスパーカ)
アルパイン・クライミングの最前線で生まれ、極限環境での生存性を高めるために設計された、Patagoniaを代表するハイロフト・シンセティックジャケットだ。

DAS Parkaの「DAS」とは、Dead Air Spaceの略。
これは断熱性能を高めるための“空気の層”のことを指し、冷気を遮断しながら体温を閉じ込めるという、極寒下での生存に必要な構造原理に基づいて名付けられた。

ダウンではなく中綿に化繊(シンセティック・インサレーション)を採用しているのも大きな特徴。
軽量ながら、羽毛ダウンの約8倍とも言われる驚異の保温性。
繰り返しの洗濯にも耐え、ダウンのようにヘタることなく、半永久的にその機能を維持するタフさ
──まさに“最強”の名を冠するにふさわしい中綿素材だ。

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年表

アウトドアの哲学者
地球を救おうとするブランドの軌跡

'1965

「シュイナード・イクイップメント」
設立

イヴォン・シュイナードは趣味の登山と登山用品の製作を行っており、
1965年に登山用品メーカー「シュイナード・イクイップメント」設立。
「シンプリシティ(単純性)」を追求する事を指針に登山用品の改良を行う。

'1970

直営店
オープン

「グレートパシフィック・アイアンワークス」をベンチュラにオープン。
シュイナードはスコットランドでラグビーシャツと出会い、
クライミング用に販売を行い、人気を博す。

'1973

|patagonia|
スタート

販売が順調に拡大したことから、
ウェア専門ブランドとして「patagonia」が誕生。
ブランド名は、アルゼンチンの“パタゴニア地方”に由来している。

'1985

「シンチラ・フリース」
開発

977年に北大西洋の漁師が使うセーターを基にパイルジャケットを発売。
毛玉が出来やすい欠点を克服する為、モルデン・ミルズ社と共同研究実施。
1985年に「シンチラ・フリース」が発売される。

'1986

|PATALOHA|
スタート

アウトドアブランドという性質上、繫忙期が秋冬のみに限定される。
事業拡大の起爆剤として|PATALOHA パタロハ|スタート。

'1988

日本支社
設立

L.A.チャプトが2001年からはじめたシリーズ。
過去のデザイン等をアーティストやクリエイターたちに蘇らせたものや、
オリジナルデザインもリリースしている。

'1989

|BLACK DIAMOND|
スタート

シュイナード・イクイップメント社をピーター・メトカーフが引き継ぎ、
|BLACK DIAMOND ブラックダイアモンド|として1989年にスタート。

'1993

再生フリース
採用

環境負荷を減らす取り組みの一環として、
ペットボトルを再利用したリサイクルフリースの開発に着手。
やがてこの素材を採用した製品づくりを本格的に開始し、
持続可能なアウトドアウェアの先駆けとなった。

'1996

オーガニックコットン
採用

環境と生産者の健康を守るため、
綿素材製品の原料をすべてオーガニックコットンへ切り替えた。
これにより、農薬や化学肥料による土壌や水質への負担を大幅に軽減。

'2011

「このジャケットを買わないで」
広告展開

2011年、米国の小売市場はリーマンショックの影響が続いていた。
クリスマス商戦で各社が購買を促す中、
パタゴニアはニューヨーク・タイムズに「このジャケットを買わないで」
と題した広告を掲載。
環境負荷や中古品利用を訴える内容で、
人々に消費行動の見直しを促す「コモン・スレッド」キャンペーンの一環。

'2022

イヴォン・シュイナード
全株式譲渡を発表

全株式約30億ドル相当を地球環境の保護と気候危機の解決のために譲渡。
年間で約1億ドルが配当され、気候危機との闘いに投じられていく。

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年代判別

アウトドアの哲学者
地球を救おうとするブランドを見極める

白地に黒文字のブランドロゴ。その背後には、クライマーの聖地として知られるフィッツロイ山群が描かれている。 前期の白タグでは夕焼け部分がオレンジの一本線でシンプルに表現されている。

後期になると紫が加わり、夕焼けは二色に。さらに山の稜線もやや変化しており、自然の一瞬を切り取ったかのような繊細なデザインの進化が見て取れる。

Patagoniaファンの間で通称「デカタグ」と呼ばれるラベル。その名の通り、通常よりも一回り大きなサイズ感が特徴。前期は®(レジストリ)マークが入っていない事が特徴。

Patagoniaファンの間で通称「デカタグ」と呼ばれるラベル。その名の通り、通常よりも一回り大きなサイズ感が特徴で、後期は®(レジストリ)マークが入っている事が特徴。

本来、山肌に白で描かれていた雪のディテールが省かれており、シルエットがフラットでのっぺりとした印象を受けるのが特徴。二年間のみに見られるタグで、大変貴重。 ここから®(レジストリ)マークの「R」が短縮される。

本来、山肌に白で描かれていた雪のディテールが省かれており、シルエットがフラットでのっぺりとした印象を受けるのが特徴。二年間のみに見られるタグで、大変貴重。 ここから®(レジストリ)マークの「R」が短縮される。

Patagoniaの中でも、サーフライン専用として使用されていた希少なタグ。「Patagonia」のロゴの上に、山ではなくスタイライズされた“波”のモチーフが描かれており、従来のフィッツロイ山群タグとは一線を画すデザイン。

|patagonia|
アイテム

アウトドアの哲学者
地球を救おうとするブランドのアイテム

スナップT | SNAP T

1985年、パタゴニアの歴史を大きく動かす素材が誕生する。
その名は「シンチラ・フリース」。

毛布メーカーとして知られていたモールデン・ミルズ(現ポーラテック)と組み、パタゴニアはパイル素材の改良に挑んだ。まずは英国伝統のボイルドウールやフェルトを化繊で再現した「ポリエステル・バンティング」を開発。これが後の革新へとつながる第一歩となった。

試行錯誤を重ね、ついに完成したのが両面起毛のポリエステル・フリース。柔らかく滑らかな肌ざわり、そしてクライミングやキャンプといった過酷な使用にも毛玉ができにくい耐久性を兼ね備えていた。

まるでチンチラの毛並みを思わせる光沢と手触り――。そこからこの新素材は「Synthetic Chinchilla」、略して“シンチラ”と名付けられた。
アウトドアとファッションの両方を変えていく、名作の誕生である。

レトロX|Retro X​

1993年に登場したフリースアウタージャケット、それが名作「レトロX」だ。
初代モデルは1993年から97年まで展開され、その後のモデルチェンジを経て、今なお続く定番のスタイルが完成する。胸元のジップポケットは、このタイミングで加わったディテールだ。

大きなシルエットの変更はなく、30年にわたり愛され続けてきた理由は、その機能性にある。普通のフリースとは異なり、レトロXはフリースの内側に防風フィルムを挟み込んだ三層構造。これにより、高い防風性と透湿性を実現している。
街でもアウトドアでも通用する万能さ――。それが“レトロX”最大の魅力だ。

ダスパーカ|D.A.S. parka

1992年に誕生したパタゴニアの名作ダウンジャケット「DASパーカ」。
その名は「Dead Air Space=空気を閉じ込める空間」に由来し、過酷な環境下での圧倒的な保温性を約束する一着として、多くのクライマーに愛用されてきた。

特に90年代は、一色展開ならではのインパクトあるカラーリングが話題を呼び、今なおヴィンテージ市場で高い人気を誇る。ブライトブルーやパープル、フェニックスレッドといった大胆な発色は、当時のパタゴニアを象徴する存在だった。

2016年に惜しまれつつ生産終了となったが、その声は途絶えることはなかった。そして2020年、ついに最新技術を搭載して復活。環境配慮型の素材を用い、より軽量かつ高機能に進化しながらも、往年のデザインコードを色濃く残している。

かつてクライマーの命を守るギアとして誕生したDASパーカは、いま再び“街と山をつなぐアイコン”として蘇ったのである。

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この記事の監修者:

Qkaku

株式会社KATOが運営する、アパレルリユースショップ「Qkaku」は、 「挑戦のはじまりを、もっとそばに。」を理念に掲げ、
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