|Barbour バブワー|とは、ジョン・バブアーが創業し、英国王室御用達のアウトドアウェアを作るブランド。
3つ全てのロイヤル・ワラントを掲げる英国でも数少ないブランド。
臭いもあって、メンテナンスが必要だがなぜ大人の男は羽織るのか?が分からない人も多いのではないでしょうか?
歴史から、人気アイテムまで徹底解説をします。
イギリス皇室御用達大人が羽織る渋いブランドの歴史
肌寒くなってくると、「渋い大人が|Barbour|を羽織る」。そんな姿に誰もが憧れたことがあるはず。
しかし、なぜあんなにも憧れてしまうのか?歴史を紐解きます。
1987年にチャールズ皇太子からロイヤル・ワラントを授かったことにより、3冠すべてを授かることとなる。
ロイヤル・ワラントとは? 王室に商品を納入していることを示す証。特に、英国で与えられている認定を指す。王室御用達。英国では、ロイヤルワラントが与えられた企業や個人は店先に英国王室の紋章を掲げることが認められる。
1974年に英国王の夫であるエジンバラ公から1つ目のロイヤル・ワラントを授かる。1982年に英国王であるエリザベス女王から2つ目のロイヤル・ワラントを授かっている。そして、1987年にチャールズ皇太子から3つ目のロイヤル・ワラントを授かったことにより、3冠全てを授かったこととなる。
これを覚えていると、年代の判別が出来る。
また、このロイヤル・ワラント3冠を得ているアパレルブランドは5ブランドしかない。他の4ブランドを紹介する。
1894年にシメオン・シンプソンが16歳で創業。世界で初めてテイラーどの機械化に成功し、品質の高い既成服を生産することに成功。「シンプソンスーツ」と呼ばれるほど評価される。
1889年創業、ロンドンでも最も古い歴史を持つテーラーのひとつ。1902年にジョセフ・イードの時代に法廷用カツラ職人のレーベンスクロフトと合弁して今の名前に。
1771年創業帽子ブランド|HAWKES|と、1785年創業海軍テーラー|GIEVES|が合併し、1975年に出来たテーラーブランド。
1868年創業のキルト、タータン、ハイランドドレス等の、スコットランド伝統衣装ブランド。
3冠を授かったブランドを紹介したが、それ以外でも、|BURBERRY|や|JOHN SMEDLEY|など有名なブランドがロイヤル・ワラントを授かっている。
【記事リンク】なぜBURBERRYを崇めるのか?|わかるBRAND教科書
イギリス皇室御用達大人が羽織る渋いブランドの軌跡
'1894
創業の地サウス・シールズは、多くの漁師や港湾労働者が集まる町。北海の不順な天候の下で働く港の労働者へ向けて、ワックスドクロスを用いた外套を販売していた。
'1910
初期モデルとして「HAYDON JACKET」を発売。用途が広くどんな天候にも耐えれるように設計されたジャケット。
'1936
ジョンの孫にあたるダンカン・バブアーは熱狂的なモーターサイクリスト。マン島での6日間耐久レース(International 6 Days Trial)を好んでおり、過酷な環境下でも身を守れるウェアが求められ開発。
'1964
1950-70年代はライダーの7割が着用したと言われ、東ドイツで行われたISDTで、俳優のスティーブ・マックイーンが着用。
'1980
5代目のマーガレット・バブアーは、フランスで出会った乗馬用のジャケットから着想を得て開発。|Barbour|の定番となる。
'1983
「BEDALE」に狩猟用に獲物を保管するゲームポケットを装備。
'1987
1974年に英国王の夫であるエジンバラ公から1つ目のロイヤル・ワラント、1982年に英国王であるエリザベス女王から2つ目のロイヤル・ワラント。1987年にチャールズ皇太子からロイヤル・ワラントを授かり、3つ全てのロイヤル・ワラントを授かる事となる。
「生産と創造のアトリエ」謎の有名ブランドのアイテムたち
|Barbour|から醸しでている「ラギット(無骨)」さ。ブランドの歴史が背景にあることはもちろんだが、アイテム自体の背景にもそれが表れている。ひとつずつ紹介します。
参考価格 ¥62,700-
1910年に開発された初期に製作されたフィッシングジャケット。|Barbour|では珍しい10ボタンのダブルブレストでクラシックなシルエットが特徴。雨の侵入を防ぐロング丈、ベルベッドの襟と大きな2つのポケットと風を防ぐためのウィンドカフスを備えている。内ポケット1個にアンプルポケットが2個付いているだけのシンプルな作りが堪らない。
参考価格 ¥66,000-
1936年に開発されたISDT(International 6 Days Trial)用ジャケット。創業者ジョンの孫であるダンカン・バブアーは熱狂的なモーターサイクリストで、マン島での6日間耐久レース「ISDT(International 6 Days Trial)」を好んでいた。どんな悪路でも壊れず走れるタフなエンジンと、過酷な環境下でも身を守れるウェアが求められ開発した。1950-70年代の全盛期には、ライダーの7割がこのジャケットを着用したと言われ、モーターサイクルジャケットの代名詞として人気を博します。冷戦期の1964年に東ドイツで行われたISDTで、俳優スティーブ・マックイーンがアメリカ代表として、「インターナショナル ジャケット」を着用し、出場したのは今でも伝説。
参考価格 ¥53,900-
1980年に開発された乗馬用ジャケット。5代目にあたるマーガレット・バブアーはフランスで出会った乗馬用のジャケットから着想を得て開発。馬にまたがりやすいようサイドベンツが設けられ、ラグランスリーブでジャケット丈が特徴。袖は厚みのあるリブニット仕様。乗馬の際、風が袖から侵入しないような作り。
レギュラーフィットとSL(スリム)タイプの2種類。SLタイプは日本人向けに現代風でスリムな仕上がりとなっている。
1983年に開発された狩猟用ジャケット。ラングランスリーブで、ハンティングで仕留めた獲物を入れておける“Game(獲物) Pocket”や、自然に敬意を払いツィードスタイルで正装したカントリージェントルマンのジャケットも隠れるミドル丈が特徴。
レギュラーフィットとSL(スリム)タイプの2種類。袖は開閉可能となっているが、レギュラーフィットはマジックテープ式、モダンフィットのSLはスナップボタン式。狩猟時にすぐ腕まくりできる利点に加え、ジャケットの袖と緩衝しないことも。
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