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|THE NORTH FACE ザ ノースフェイス|とは、アメリカ発祥のアウトドアウェアブランド。
コンセプトは「NEVER STOP EXPLORING(冒険をやめるな!)」。
そんな今でも挑戦し続け人気が高いブランドが、なぜ生まれたか?が分からない人も多いのではないでしょうか。
深い歴史から、ブランド・人気アイテムまで徹底解説をします。
アウトドアブランドでありながら、タウンユースとしても着られるアイテムが多い|THE NORTH FACE|。
発売即完売する商品もあるので、まずはアイテム別の人気度を知っておくと見極めが簡単。
↓の画像をクリックすれば、説明している記事に移動します。
ハイスペック向けや街着向けのブランドラインがあり、販売価格も違う為しっかり理解しておく事をオススメする。
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1970年ごろからアウトドアウエアを作り始めた為、70s-90sとしてヴィンテージの価値があるものある為、見極め方法を知っておきたい。
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「冒険を止めるな!」
アウトドアブランド挑戦の歴史
NEVER STOP EXPLORING!
その精神ともに、アパレル企業の中でも有数の大企業になった今でも新たなスタイルを提案し続けている。
アウトドアブランドのイノベーター|THE NORTH FACE|がどうして生まれたのか?歴史を紐解きます。
現在、アウトドアブランド業界は|THE NORTH FACE|と|patagonia|の2社でほとんどシェアを抑えている。
この2社は、創業まもなくからの付き合いだという事をご存知だろうか?
1966年にダグラス・トンプキンスが|THE NORTH FACE|という登山用品店をサンフランシスコ・ノースビーチでオープンする。
商品を仕入れる中で、当時「シュイナード・イクイップメント社」として創業していた|patagonia|創業者のイヴォン・シュイナードと出会い、急速に仲良くなる。
創業まもない1968年に、ケネス・ハップ・クロップに店を譲り、ダグラスとイヴォンは、チリとアルゼンチンにまたがるパタゴニア地域に約半年間もの旅に出る。
この旅が、後にスタートする|patagonia|のブランド名に影響を与えることは言うまでも無いが、その友人関係はダグラスが亡くなる2015年まで続いた。
左がダグラス・トンプキンス、右がイヴォン・シュイナード。
ダグラスは、環境保護活動を熱心に行っており、パタゴニア地方で過ごしていた。
2015年にカヤック事故により死去する。
大学でマーケティングを学んだケネス・ハップ・クロップが
「これからは生活の中にアウトドアが密接に関わっていくことが大切」
という考えから店を譲り受け、登山用品メーカーとして再スタートする。
1970年には最低温度規格表示をした寝袋を発売し、好評をえる。
その寝袋の技術を生かして、キャンプシェラの原型である「シェラ・パーカ」を開発。
この開発には、ダグラスの時から契約していた|SIERRA DESIGNS|も関わっていたともされる。
日本で注目されるようになるのは、1975年に発刊された「Made in U.S.A. catalog」から始まるヘヴィーデユーティーブームから、アウトドアブランドが注目されるようになる。
1978年には、GOLDWIN社が日本の代理店となり、日本に本格展開。
しかし、あくまでアウトドア用としての認識に過ぎなかったが、1990年代からアウトドアブランドブームがやって来て街着として着用されるようになる。
そんな1994年から、GOLDWIN社は日本での商標権を買取り、現在まで展開を続けている。
日本での1990年代のアウトドアブームを後押しするのが、ラッパーを中心としたニューヨーカーの「ヌプシ」ブームだ。
1992年に発売されたダウンジャケット「ヌプシジャケット」。
機能性はもちろん、その見た目に東海岸のラッパーが飛びつき一気に広がった。
「ヌプシ」は今でもNYのスタイルを主張するジャケットだ。
登山用品店から始まり、
世界有数のアパレル企業になるまでの軌跡
'1966
ダグラス・トンプキンスは登山用品店としてオープン。
1965年に創業した|SIERRA DESIGNS|初契約先だったとも。
名作「シェラ・パーカー」もシェラデザインズが作成したものという話も。
'1968
大学でマーケティングを学んだケネス・ハップ・クロップが
「これからは生活の中にアウトドアが密接に関わっていくことが大切」
という考えから店を譲り受け、登山用品メーカーとしてスタート。
'1970
高品質な寝袋を発売し、好評を得る。
快適に使用できる温度を表記する「最低温度規格表示」を採用。
'1992
チベット語で「西の頂上」を意味するダウンジャケットを発売。
ダウンの偏りを抑えて温かさを増す革新的な構造を採用。
'1994
1978年から日本代理店をしていたゴールドウィン社が商標権を買い取る。
'1997
日本語訳では「探検をやめるな」という意味。
創業者ダグラス・トンプキンスが創業時に掲げたスローガン。
'2000
2000年にアメリカでスタート。
「極限の環境で究極の〝遊び〟を追い求める冒険家やアスリートを、
それぞれの〝サミット〟へ導き、サポートする」がコンセプト。
'2003
元ゴールドウィン社員の本間永一郎(|nanamica|代表取締役)が
「今、ちょうどいいノースフェイス」としてスタート。
アウトドアブランドでありながら
街にも影響を与えた斬新なアイテムたち
参考価格 ¥46,200-
1970年に発売されたダウンジャケット「シェラパーカ」を継承したモデル。アウトドア用のダウンジャケットの原型ともされる。
1968年にケネス・ハップ・クロップが会社を引き継ぎ、3型の寝袋を完成させる。
その寝袋づくりのノウハウを活かして生まれた初のアウターが「シエラパーカ」、後に「キャンプシェラ」と呼ばれる。
生地、中わた、ジッパーなどすべての素材がリサイクル可能な、環境問題に配慮したアイテム。
光沢のあるポリエステルの生地は撥水加工されている。中わたにはちぎりわたのプリマロフトRラックスを使用。わたの偏りを抑え、空気の層を確保することで保温性を保つ。
参考価格 ¥46,200-
1992年に発売されたダウンジャケット。
「ヌプシ」というのは、ヒマラヤ山脈の標高7,861mの山「Nuptse(ヌプツェ)」が由来。
ジャケットを断熱し温かさを増強するために設計された世界初の革新的なバッフル構造を特徴とするテクニカルな仕様でモコモコのシルエット。また、そのシルエットがニューヨークを中心とした東海岸のラッパーにすかれ、大ヒット。
参考価格 ¥55,000-
1985年に発売されたハードシェルジャケット。
冬季登山を行う為に作られたモデルで、生地は150デニール|GORE-TEX|のツーレイヤーが採用されている。
冬季以外にも使えるモデルとして、マウンテンライトジャケットも販売。
こちらは、70デニール生地で着丈が長め。その為、タウンユースで大活躍し、人気が高い。
さらに、2017年からマウンテンダウンジャケットも発売し、ハードシェルとダウンジャケットのいいとこ取りが人気を呼んだ。
参考価格 ¥16,500-
2009年に発売されたクライミング用パンツ。
撥水コーティングされた生地(ナイロン90%・ポリウレタン10%)を使っており、立体裁断の細身デザイン。
その綺麗なシルエットと機能性で、街着はもちろんスポーツの際にも着られるようになり、|THE NORTH FACE|の定番パンツとなる。
参考価格 ¥60,500-
1990年代から極地探検で用いられていたが、2012年にリニューアルを行い、街着として人気に。
生地は30デニールの|GORE-TEX|INFINIUMの2層構造。
さらに、特殊セラミックスの遠赤外線効果により優れた保温効果が持続する光電子(R)ダウンを封入。
機能性・デザイン性で、毎シーズン発売したら即完売する事でおなじみとなった。
険しい山から街でも楽しむ
色々な顔を持つブランドたち
2003年に元ゴールドウィン社員だった|nanamica ナナミカ|の本間永一郎がスタート。ROOTS OF LIFE」という言葉をコンセプトに、THE NORTH FACEとnanamicaがタッグを組んで送り出すコラボレートコレクション。
元ゴールドウィン社員だった本間永一郎が「今、ちょうどいいノースフェイス」を作り始め、1980年代当時の日本企画レディースラインに使われていたタグを使用。
とくにパープルレーベルとネーミングはしていなかったが、自然と「パープルレーベル」と呼ばれるようになった。
アメリカで2000年にスタート。
「極限の環境で究極の〝遊び〟を追い求める冒険家やアスリートを、それぞれの〝サミット〟へ導き、サポートする」ことをコンセプト。最高の素材、縫製、機能を注ぎ込んで開発し続けてきた、ブランド最高峰のテクニカルなアルパインギアのシリーズ。
白地に茶色の文字でブランド名とロゴがデザインされた「茶タグ」。
更に、スナップボタンに「THE NORTH FACE」の刻印が入っていないものは1970年代初期のもの。
1970年代の後半からタグの下部に「MADE IN U.S.A」の表記が入る。こちらは1980年代の初旬まで使われたもの。
1980年代の初旬に、表記が「Made in the U.S.A.」に変更する。この茶タグは1980年代中旬頃まで使用されたと言われている。
1980年代の中旬くらいから、紺生地に白地でロゴやブランド名が表記されるようになる。
1990年代からはお馴染みの黒タグに変更されます。
1994年から、日本での商標権を|GOLDWIN|社が買い取る為、日本語表記のタグが付いているものはそれ以降の商品である事が分かります。
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