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第二次アウトドアブームが2010年代から始まり、2020年にコロナ禍による密を避ける行動が後押しする形で人気はさらに高まっている。
そんな中機能性が高く、山でも街でも着られるアウトドアウェア 。
機能的な服がオシャレになってきた為、近年かなりの人気となっている。
しかし、多くのブランドが生まれてきており、
「どこのブランドを買えばいいの?」
と、思われる方も多いのでは無いでしょうか?
皆様には、好きなデザイン、共感出来るブランド、快適な素材の物を納得して手に入れて欲しい。
ブランドのアイデンティティは大きく異なり、それによりデザインなども大きく変わります。
あなたに合うブランドを見つけるために、アウトドアブランドを紐解きます。
人類が自然と戦った記録
果てなき追究の歴史
人類が身体を鍛え、頭を使って追究し、挑んだ歴史こそが登山の歴史だ。
より高い山に挑戦するために身体を鍛え、そして身につけるものをより快適にアップデートする。
その技術が「外着」になっていき、働く人が着たりと広義な意味での「アウトドアウェア」になっていく。
↓歴史についてはこちらの記事をご覧ください。
人類が自然と戦った記録
果てなき追究したブランドたち
アウトドアブランドは、販売している商品で大きく4つの種類に分けられます。
1. 総合ブランド
2. 靴ブランド
3. 鞄ブランド
4. 生地ブランド
さらに、スペックと場所という2つの要素で仕分けが出来る。
まずスペックは、商品そのものがどれほどクオリティが高いか?を指す。
過酷な環境にも耐えることができる素材を使っているブランドなどはスペックを高く表示し、逆に「着やすさ」や自然へ配慮した素材を使う事を重視したブランドはスペックを低く表示している。
場所とは、大きくは自然と都会のふたつに分けた。
山やキャンプ場などの自然で使うことを重視したブランドと、アウトドアウェアを街着に落とし込んだブランドがある。
そのどちらに近いか?で表示している。
前述した通り、第二次アウトドアブームやコロナ禍による影響でアウトドアブランドが近年、人気が急上昇してます。
そのため、二次市場(フリマアプリ、リサイクルショップ等)でも大人気。
売る事も想定して、当サイトでは「人気」と言う尺度での評価もしておきます。
人気が高い=販売価格に近い値段で取引がされている
是非参考にしてみて下さい。
|patagonia パタゴニア|とは、イヴォン・シュイナードが創業したアメリカ・カリフォルニア発祥のアウトドアウェアブランド。
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」が理念。
|THE NORTH FACE ザ ノースフェイス|とは、アメリカ・カリフォルニア発祥のアウトドアウェアブランド。
ブランド名は、山の最も寒く最も征服が困難なルートのことを「ノースフェイス」と呼ぶ事から由来するロゴマークは、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園のシンボルであるハーフドームをモチーフにデザイン。
3本のラインは、世界三大北壁である、スイスのアイガー北壁とマッターホルン北壁、フランスのグランジョラス北壁を意味している。
1938年||COLUMBIA コロンビア|創業
ドイツでシャツの縫製工場を経営していたポール・ラムフロムは、家族と共にドイツからアメリカのオレゴン州へ移住。小さな帽子問屋の権利を買い取り、「コロンビアハットカンパニー」として創業。
1960年|「コロンビアスポーツウェアカンパニー」に変更
さらなるビジネス拡大のため自社での製品生産を開始。スキーグローブ製造会社コロンビアマニファクチャリングカンパニーと合併し、社名変更。
1966年|マルチポケットフィッシングベスト発売
ポール・ラムフロムの次女ガート・ボイルが、釣りが趣味だった夫ニールのために手作りしたものがオリジナル。1970年にポール・ラムフロムと社長を引き継いだニールも逝去したため、ガート・ボイルが社長を引き継いだ。
1986年|バガブーパーカ発売
アウトドアの基本的な着こなしであるレイヤリングを一着のウェアで実現するインターチェンジシステムを採用。
2016年||COLUMBIA BLACK LABEL コロンビアブラックレーベル|スタート
1997年に設立されたコロンビアスポーツウェアジャパンの限定レーベルとしてスタート。
参考価格 ¥19,800-
1975年||montbell モンベル|設立
辰野勇が|montbell モンベル|を真崎文明と増尾幸子と共に設立。辰野勇は、1969年にアイガー北壁日本人第二登を果たすなど、名実ともに日本のトップクライマー。
1978年|「オーロンフリース」製品化
日本初のフリースを発売。日本の登山界に衝撃を与え、「化学繊維のモンベル」と呼ばれるきっかけとなる。
1980年|イヴォン・シュイナードと出会う
|patagonia パタゴニア|とは、後に日本での代理店となり、商品開発にも協力する。
1988年|patagoniaの日本代理店返還
当時、モンベルの売上の40%をパタゴニアが占めていたが、モンベルブランドに集中する為に、契約を終了しパタゴニアに譲渡。
1997年|「ダウンインナージャケット」発売
当時あまり無かった中間着として着るダウンジャケットを提案。2008年に世界最軽量のダウンジャケットとして、「EXライト ダウンジャケット」を発売。中間着のダウンウエアが人気が出て、襟部分を中に折りたたんで着る人も出てくる。
2011年|「スペリオダウンラウンドネックジャケット」発売
後にモンベルの代名詞ともなった。「インナーダウン」が世間に浸透し、他ブランドも展開を始める。
参考価格 ¥19,800-
1877年||HELLY HANSEN ヘリーハンセン|創業
商船艦長を務めていた創業者のヘリー・ジュエル・ハンセンが、防水衣料メーカーとして創業した。当時の船乗りたちを苦しめていた寒さや雨、雪から身体を保護するしなやかな防水ウェアの発明に成功。
1878年|パリ万国博覧会で最優秀賞受賞
キャンバス地に亜麻仁油を染み込ませ、特殊加工した防水コートのコレクションをパリ万国博覧会に出展。当時としては画期的な防水性が話題となり、最優秀賞を受賞。ヘリーハンセンの名声は瞬く間にヨーロッパ中に広まった。
1920年|「LINOX」開発
防水性に優れながら従来品のように油のべとつきがなく、美しい光沢の生地を開発。レインウェア素材として、その後30年以上にわたりベストセラーを続けた。
1949年|「HELOX」開発
半透明のPVC(ポリ塩化ビニール)極薄シートを基布に縫い込み、軽量化した防水素材であるへロックスを開発。そのレインコートは当時の必需品といわれ、月産3万着を記録。ヘリーハンセン躍進のキッカケとなる。
1961年|「ファイバーパイル™」開発
ファイバーパイル™は、保温・断熱素材として多くの人気を得て、フリースの元祖とも呼ばれる。
1980年|「ヘリーテック®」開発
ヘリーハンセンが独自開発したオリジナルの防水・透湿素材。初期耐水圧10,000mm以上、450分洗濯した後でも3,000mm以上の耐水圧を保持する高い防水性と、汗を効果的に発散する透湿性を併せ持つ。
1983年|日本進出
ゴールドウィンがヘリーハンセンとライセンス契約を結び、商品開発や販売を手掛ける。
2011年|アウトドアラインスタート
ヘリーハンセンのメインストリームであるマリン関連以外はゴールドウィンで企画。2011年スタートし、アウトドアラインは日本発のオリジナル。
2016年|ゴールドウィン商標権を取得
ゴールドウィンが商標権を30億円で買収。商品開発や出店の制約が無くなり、ファッションブランドとのコラボレーションも可能となっている。
参考価格 ¥17,280-
1961年に開発した「ファイバーパイル™」を使ったジャケット。フリースの先駆けと呼ばれる保温・断熱素材。保温性と軽量性、速乾性に優れ、アウターとなる防水ジャケットと合わせて着用するレイヤリングという概念を生んだ。
2003年||The North Face Purple Label ザ ノースフェイスパープルレーベル|スタート
元ゴールドウィン社員の本間永一郎が創業。ゴールドウィンは|THE NORTH FACE ザ ノースフェイス|の日本での商標権を持っており、ゴールドウィン時代の同期との関係のおかげでスタート。
2004年|「nanamica 代官山」オープン
ショップオープン時は、|HELLY HANSEN ヘリーハンセン|や|CHAMPION チャンピオン|などのブランドの商品を自分たちが着たいようにサイズや素材をアレンジした。その後、|nanamica ナナミカ|ブランドを2007年から本格化する。
2014年|「nanamica MOUNTAIN」オープン
「都会で楽しむ山」をテーマにしたアウトドアセレクトショップ。
2019年|「nanamica ニューヨーク」オープン
ブランド初となる海外1号店を出店。出店前から、北米やヨーロッパ全域など24カ国で販売されていた。
参考価格 ¥71,500-
2003年のブランド創業時より愛されるステンカラーコート。 ファッション性と機能性を持ち合わせる逸品。 素材で使用さている|GORE-TEX ゴアテックス|は、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材。
|BLACK DIAMOND ブラックダイアモンド|とは、イヴォン・シュイナードが創業した「シュイナード・イクイップメント」を引き継いだピーター・メトカーフが創業したアウトドアブランド。
イヴォン・シュイナードは、|patagonia パタゴニア|もアパレルラインのブランドとしてスタートさせている。
1965年|イヴォン・シュイナードが「シュイナード・イクイップメント」を設立
ほぼすべてのクライミング・ギアをシンプル性、軽量性、耐久性、機能性のあらゆる面で改良した。
1970年|シュイナード・イクイップメントの直営店をオープン
「グレートパシフィック・アイアンワークス」をベンチュラにオープン。シュイナードはスコットランドでラグビー・シャツをクライミング用に買い、それが好評だった為輸入を始める。
1972年||patagonia パタゴニア|がスタート
ウェアの製造販売が増えてきた為、ウェア専門の名前としてパタゴニアがスタート。
1989年||BLACK DIAMOND ブラックダイアモンド|スタート
シュイナード・イクイップメント社をピーター・メトカーフが引き継ぎ、ブラックダイアモンドとしてスタート。
2010年||GREGORY グレゴリー|買収
買収した際の総額は4,500万ドル。その後、グレゴリーは2016年に|Samsonite サムソナイト|に買収される。
1965年||SIERRA DESIGNS シエラデザインズ|創業
ジョージ・マークスとボブ・スワンソンが、バークレーの隣町リッチモンドに開業。わずかな資金でロフト付きの倉庫で、最初はバックパッキング用品を製造していた。
1968年|「マウンテンパーカ」を発売
横糸に高強度のコットンを60%、縦糸に高密度ナイロンを40%用いた生地「60/40クロス」を開発。高機能素材の走りとされる。
1970年代|日本販売開始
スタック大倉が輸入代理店として、日本で販売開始。1975年、当時の若者に影響を与えた「Made in U.S.A.」で大きく紹介される。
2009年|中国製販売開始
伊藤忠ファッションシステムが日本国内での独占輸入販売権とライセンス権を取得。それから中国製を始めアジア製の流通が始まり、|RIGHT-ON ライトオン|などで中国製マウンテンパーカが販売。
アメリカ製
参考価格 ¥44,000-
中国製
参考価格 ¥20,790-
ジョージ・マークスとボブ・スワンソンが、ある時海で激しい暴風雨に巻き込まれて遭難をし、九死に一生を得て生還。この時の経験から二人は、ウェアが生命を左右することを痛感し、自分たちが「命を託せる」モノ作りをしようと決意。その経験から生まれたウエアが「60/40マウンテンパーカー」。
アメリカ製
1968年の製造から今まで製造されている王道モデル。タグを見れば年代識別が出来る
中国製
2009年より伊藤忠ファッションシステムが日本国内での独占輸入販売権とライセンス権を取得。その流れから中国製の流通が始まる。価格はアメリカ製の約1/3位。
アメリカ製とのディテールの違い
・袖口はマジックテープではなく、ボタン。
・ウエストのドローコードがなくなっている。
・背中の大型ポケットの排除。
1978年|エル・キャピタン単独登攀
マイク・グラハムが、花崗岩の一枚岩としては世界最大のエル・キャピタンを登攀。登攀時に、彼自身が制作したハンモックや、後にポータレッジとして知られる簡易テントのプロトタイプを使用した。
1982年||GRAMICCI グラミチ|創業
創業時から「グラミチパンツ」を販売し、クライミングパンツの原点とされる。
1999年|マイク・グラハム離れる
マイクはグラミチを離れた後、元々親交があったイヴォン・シュイナードが創業した|patagonia パタゴニア|などでコンサルトなどを実施。
2000年||ROKX ロックス|を創業
マイク・グラハムがロックスを創業。その後も|STONEMASTER ストーンマスター|を創業する。
1914年|バックパックを製作開始
ヴィクトル・ホグロフはスウェーデン・ダーラナ地方の自宅で、バックパックの製作を開始。農家や林業労働者、学校に通う子どもたちに売り始めた。
1916年|会社設立
事業が軌道に乗ってきたため、「Wホグロフ リュックサックスファブリック トーション」として会社登録をした。バックパックは人気を集め、販売エリアも拡大していきました。
1950年|家業継承
ヴィクトルの息子ハンスとルドルフが家業を受け継ぐ。ハンスとルドルフは、のちに画期的なフレーム構造のバックパックを考案。
1993年|「TIGHT」リリース
抜群のフィット感から好評で、発売から15年で100万個を販売する世界的なヒットを記録。ホグロフスをさらに躍進させるきっかけとなる。
1995年|アパレルラインスタート
整形外科医と共同でハイキングブーツライン「トゥーゴー」の開発にも着手し始める。
2010年||ASICS アシックス|が買収
アウトドア衣料と装備がカバーできていない分野と考えるアシックスがホグロフスを買収。ホグロフスの知名度は日本でも高く、磨かれざる原石だと考えて、買収した。
参考価格 ¥12,960-
1862年||MAMMUT マムート|スタート
カスパー・タナーがスイス・ディンティコンにロープ工場を設立。設立当初は、農業用のロープを製造していた。
1943年|Mammut Seile販売
ロープの製造技術を生かしてクライミングロープ「マムート ザイル」の製造を開始。
1984年|ソフトシェル開発
同じスイスの素材メーカー|Schoeller ショーラー|と共同でクライミングパンツを製造。世界初とされるソフトシェルを開発。これまでウール製ボトムが主流だったが、速乾性、防風性、通気性を兼ね備えた柔らかいシェル素材に変えた。
1990年||MAMMUT EXTREME マムートエクストリーム|スタート
|MAMMUT EIGER EXTREME マムートアイガーエクストリーム|と名称変更し、MAMMUTのフラグシップモデルとして活躍。
2003年||Raichle ライケル|買収
長い歴史をもつスイスの登山フットウェアブランド「Raichle」を買収。
平織の織物生地。
1968年に|SIERRA DESIGNS シエラデザインズ|が開発した生地。
緯糸(よこいと)に30番手という太めで強度のあるコットン糸を58%、経糸(たていと)に分子密度が高くこれまた強度のあるナイロン糸を42%使っている。この混紡比率が名称の由来となっている。
この混紡比率は、「水分を含むと膨張する」コットンの特徴と、「分子密度が高く、水に強い」ナイロンの特徴を踏まえた上で、緻密に計算され生み出されたもの。
雨や雪といった悪天候時には、6割のコットンが膨張して生地の隙間を埋め、生地全体の密度が増します。残り4割のナイロンはもともとの性質上、水を弾き、風をシャットアウトする機能素材。
細いポリエステルフィラメント糸で丸編みした生地。
その両面を起毛して、生地目が見えないくらい毛羽で密に覆われた素材。ウールより柔らかく、軽量で、保温性、耐久性、耐湿性がある。短所としては静電気が起きやすく毛玉ができやすい。
1979年に|patagonia パタゴニア|とモールデンミルズ(現・ポーラーテック)社によって開発。その後、安価で流通するように敢えて特許を取らなかった。
「シンチラ・フリース」と「フリース」の違いは、「シンチラ」はパタゴニアの商標の為、他社が「フリース」と呼称しているだけで違いは無い。
「ポーラープラス」と呼ばれた時期もある。
1994年から|UNIQLO ユニクロ|で発売され、1シーズンで800万枚を売り上げるなど、生活に密着している素材。
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