|COMME des GARCONS コムデギャルソン|とは、川久保玲が設立したプレタポルテ(高級既製服)ブランド。
ブランド名の由来はフランス語で「少年の持つ冒険心」という意味。
日本だけでは無く、世界に影響を与えたブランドで、多くの有名デザイナーを輩出している事でもお馴染み。

日本を代表する世界を代表するブランドのひとつ。
なぜ世界から尊敬されるブランドになったか?が分からない人も多いのではないでしょうか。

深い歴史から、多いブランドラインや年代の見極め方法まで徹底解説をします。

INDEX

|COMME des GARÇONS|
歴史

「少年の持つ冒険心」
世界に衝撃を与え続けるブランドの歴史

「デザイナー」川久保玲の誕生

1946年に東京で誕生し、幼稚舎から慶應義塾に入り、慶應大学卒業後に株式会社旭化成に入社。

宣伝部員として働くが、スタイリストとして活動するため、退職。
スタイリストとして働く中で、広告写真撮影でイメージする服を探すことができず、自作したことが「デザイナー」としての始まり。

それ以降、周りからも好評で、デザイナーとしての仕事がメインになっていく。

1973年に株式会社コムデギャルソンを創業。
その後、1975年の東京コレクションを経て、1981年にパリコレクションに参加する。

このパリコレクションで「川久保玲」というデザイナーを世界が認知することとなる。

慶應大学の先輩でもある山本耀司と一緒に参加するが、そこで「黒の衝撃」を世界に与える。

当時タブーとされていた黒を基調とした服で挑み、「西洋の服への冒涜」という声もありながら、「新しいファッションの幕開け」と賛否両論が起きた。

若き日の山本耀司(左)と川久保玲(右)。

黒を基調としたスタイリングが多い、川久保玲。

多くの「デザイナー」を輩出

「黒の衝撃」以降、日本でも全身黒の服を着る「カラス族」が流行。
黒い服を作るブランドが一部のデザイナーしかいなかったため、「DCブランド」という言葉も流行する。
この「DC」とは、「Designer’s and Character」の略で「デザイナーやメーカーの商標をつけたファッション商品」とのこと。

こうして、日本でデザイナーという存在を有名にしていく。そんな|COMME des GARÇONS|は多くのデザイナーを輩出していきます。
主なデザイナーを紹介します。

渡辺淳弥

1984年入社。1992年には自分の名前が入っている|COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE|をスタートさせる。

阿部潤一

退職後、2004年に|Kolor|を立ち上げる。

阿部千登勢

1989年入社。パタンナー、ニットウエアの企画を経験。退職後、1996年に阿部潤一との結婚・出産を機に退社。1999年に|sacai|を立ち上げる。

熊切秀典

1997年入社。パタンナーとして活躍。退職後、2007年に|beautiful people|を立ち上げる。

丸龍文人

2004年入社。渡辺淳弥の下でパタンナーとして活躍。2007年に自身の名を冠した|GANRYU|がスタート。2018年に退職後|FUMITO GANRYU|を立ち上げる。

|COMME des GARÇONS|
年表

「少年の持つ冒険心」
世界に衝撃を与え続けるまでの軌跡

'1969

|COMME des GARÇONS|
スタート

川久保玲が婦人用プレタポルテ(高級既製服)の製造・販売を開始。
1973年には株式会社コムデギャルソンを設立。

'1975

東京コレクション
初参加

この年に東京・青山に初の直営店をオープン。

'1978

|COMME des GARÇONS HOMME|
スタート

初めてのメンズラインがスタート。

'1981

パリコレクション
初参加

|Yohji Yamamoto|と共に参加。
「ボロ布のようだ、ヒロシマ・シック」と揶揄されたが、
「黒の衝撃」と賛否両論の一大旋風を巻き起こす。

'1988

|COMME des GARÇONS SHIRT|
スタート

シャツをメインに展開するブランドライン。
フランスを主な生産国とする。

'1992

|JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS|
スタート

社内デザイナーであった渡辺淳弥によるブランドがスタートする。

'2002

|PLAY COMME des GARÇONS|
スタート

初めてアイコンとなるロゴマークが登場。
親しみやすいギャルソンのラインとして人気を博す。

'2004

「ドーバーストリートマーケット」
ロンドンにオープン

「強いヴィジョン、価値観を持つ」ブランドを集めたセレクトショップ。
ロンドンのドーバーストリート沿いに作られたのが名前の由来。
|GIVENCHY|や|LANVIN |等のビッグメゾンの他、
日本からは|sacai||TOGA||UNDERCOVER|等がピックされた。

'2008

|LOUIS VUITTON|
コラボレーション

約3ヶ月の期間限定ショップ「ルイヴィトン・アット・コムデギャルソン」を南青山にオープン。

'2012

「ドーバーストリートマーケット」
銀座にオープン

|LOUIS VUITTON|や|BALENCIAGA|などのビッグメゾンから、
|SUPREME||A BATHING APE|などストリートブランドに至るまで
幅広くセレクトされたショップを銀座にオープン。

|COMME des GARÇONS|
アイテム

COMME des GARÇONS HOMME|
コムデギャルソンオム

価 格
3.5/5
人 気
3/5

1978年にスタートした初めてのメンズライン。メンズのベーシックラインで、流行に左右されない落ち着いた佇まいが特徴。
スタートは川久保玲がデザインを担当。その後、1990年からは田中啓一が担当。田中啓一は芸人の爆笑問題・田中裕二の兄。2003年からは渡辺淳弥が担当。

COMME des GARÇONS HOMME PLUS|
コムデギャルソンオムプリュス

価 格
4/5
人 気
3.5/5

1984年にスタートしたメンズライン。川久保玲がモードの冒険をメンズウェアのなかで展開するコレクションライン。メンズの基本を押さえながら既存のものにとらわれない遊び心にあふれたデザインが特徴。

COMME des GARÇONS SHIRT|
コムデギャルソンシャツ

価 格
3/5
人 気
3.5/5

1988年にスタートしたシャツをメインに展開するライン。フランスを主な生産国とするブランドであり、一点主義からアートへの転換を試みて立ち上げられた。近年はアイテム数を増やしジャケットやパンツ等も揃える。

COMME des GARÇONS
JUNYA WATANABE|
コムデギャルソンジュンヤワタナベ

価 格
3.5/5
人 気
3.5/5

1992年にスタートした、tricotのデザイナーであった渡辺淳弥が自分自身のクリエーションを発表するライン。

COMME des GARÇONS
JUNYA WATANABE MAN|
コムデギャルソンジュンヤワタナベマン

価 格
3.5/5
人 気
4/5

2002年にスタートしたメンズライン。自らもヴィンテージウェアの愛好家だという渡辺淳弥が、各国のトラディショナルなアイテムを再構築している。
よりデイリーウェアに近い、|eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN|というサブラインも存在。
|LEVI’S|や|MONCLER|、|Tricker’s トリッカーズ|、|THE NORTH FACE|などのブランドともコラボレーションすることで、ファンを増やし続けている。

PLAY COMME des GARÇONS|
プレイ・コムデギャルソン

価 格
2.5/5
人 気
3.5/5

2002年にスタートしたユニセックスなカジュアルライン。フィリップ・パゴウスキーデザインによるハートのオブジェがトレードマークで、単一オブジェの∞表現の可能性に遊ぶことがテーマ。

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