1950年代後半、「テニス」というスポーツが上流階級のスポーツから一般的なスポーツになっていた。
そのような中、プロテニスプレーヤーは2人しかいなかった。
その1人が、ロバート・ハイレットというプレーヤーだ。
ホルストは、このハイレットをパートナーに選び、世界初の革製テニスシューズ作りを開始する。
初めてのレザーシューズということもあり、何度やってもソールが剥がれると試作を繰り返した。
1965年についに完成したが、ハイレットはすぐに引退してしまう。
せっかく作った靴の新たなパートナーとして、ホルストが目をつけたテニスプレーヤーが「ゴジラ」の愛称で呼ばれていたスタン・スミスだ。
1971年に「スタン・スミス」を発売。彼自身の圧倒的な強さもあり、世界中のテニスプレイヤーが履くようになる。
それだけでなく、当時の規約によりシンプルに作られたこのテニスシューズは、学生たちにも愛されるようになる。
そうして、ギネスブックに「世界で最も売れたスニーカー」として登録されている。